montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

レッド・ツェッペリンⅡ (2014-3)

f:id:montana_sf16:20230519164657j:image f:id:montana_sf16:20220718160229j:image🎦Led Zeppelin II (Deluxe Edition) - YouTube

レッド・ツェッペリンのファースト・アルバムは必ずしも評論家受けはよくありませんでしたが、ファンの人気はすこぶる高く、この機を逃してはならじと、アトランティック・レコードに急かされるようにして制作されたのがこのセカンド・アルバムです。忙しいツアーの合間を縫ってロンドン、ロスアンジェルス、ニューヨークのさまざまなスタジオで録音されており、ジミー・ペイジ・リーダーは強行日程でミックスダウンに臨んでいます。だからといって作品の出来が悪いわけではありません。むしろ神がかった作品となりました。余談ですが、彼らのツアーでの羽目の外しっぷりはかなりのもので、数々のやんちゃ伝説が残されています。ただし、彼らはあまりそういうキャラではないように思われており、そんな逸話を聞くとなんだか変な感じがします。人徳というか何と言うか。。。🙄 アルバムは大ヒット曲「胸いっぱいの愛を」で始まります。ロック界有数のリフで始まるこの曲は、アメリカではシングル・カットされてミリオン・セラーになっています。あまりシングル向きでない途中のブレークがカットされた短縮版もあって、コレクター魂に火が点こうというものです。ま、いかにも急造らしく、歌詞はかなりウィリー・ディクソンの曲からパクってます。問題になるとしても売れた時のことだろ?と、あっけらかんとしたもんです。ペイジ・リーダーの何でも来いのアレンジで、とにかく印象的な曲に仕上がっています。名曲です。もう一曲代表曲は「ハートブレイカー」です。B面冒頭におかれていて、これもまた古典的な名曲になっています。揺れるようなギターがカッコいい曲です。ライブでもオープニングやアンコールで演奏されていますから、自信作なんでしょうね。これまた素敵な曲です。

f:id:montana_sf16:20220119005658j:image f:id:montana_sf16:20220119083609j:image

注目は、「ハートブレイカー」から間髪を入れずに始まる次の曲「リヴィング・ラヴィング・メイド」です。「胸いっぱいの愛を」のシングルB面ともなった曲ですが、個人的にはこの曲は「日本人がロックをやるとこうなるぞ」という感じですかネ。ま、要するにグループサウンズのような感じでしょうね。一際異彩を放っています。異彩と言えばさらに「モビー・ディック」です。ボンゾのドラム・ソロを中心に据えた曲で、そもそも当時も今もロックではドラム・ソロ自体が異色でしたから。さらに、前作に続いてブルース臭が漂う曲もあれば、トラッドっぽい曲もありと懐の深さを見せつけます。一か所に腰を落ち着ける間もない慌ただしい制作であったにも関わらず、アルバムには見事な統一感があります。ペイジ・リーダーのプロデュース・ワークの力も大きかったんでしょう。それにバンド全体がエネルギーに満ち溢れています。まさに横綱らしい無敵の快進撃状態です。

f:id:montana_sf16:20220119005050j:image f:id:montana_sf16:20220119005133j:image f:id:montana_sf16:20220119005152j:image  f:id:montana_sf16:20220119005227j:image f:id:montana_sf16:20230427180643j:image f:id:montana_sf16:20220718160630j:image🎦[Led Zeppelin - Communication Breakdown (Live at Royal Albert Hall 1970) - YouTube

🎦Led Zeppelin - Whole Lotta Love (Official Music Video) - YouTube

本作は、ビートルズの「アビー・ロード」を抜いて全米1位となると7週間連続で首位をキープする大ヒットとなっています。あ、そいえば自分の記憶が確かならば、皆さん良くご存知 キング・クリムゾンの "宮殿" (LP)を買った時にも帯には「あのアビー・ロードを抜いた」と書いてありました。ま、それほど たとえ一週だろ-と、当時のビートルズを抜くと言うことがどれだけ大変なことか分かろうと言うものです。この事実をもってしてもツェッペリンはセールス的にはすでに絶頂を迎えたというわけです。若さと奔放さに満ち溢れたハード・ロックの教科書です。息苦しいほどのエネルギーを感じます。言うならば楽しそうなテンション・マックスです。

Led Zeppelin II / Led Zeppelin (1969 Atlantic)