montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

レッド・ツェッペリン Ⅲ (2014-3)

f:id:montana_sf16:20220120030842j:image f:id:montana_sf16:20230820064123j:image💿️Led Zeppelin III (Remaster) - YouTube

ジャケットには窓がいくつか開いていて、中に仕込まれた円盤をまわすと窓から覗く絵が変わります。懐かしい変形ジャケットが、後の紙ジャケでも見事に再現されていて、ほんとに回るんですよネ。個人的に印象に残っているのはストーンズのファスナー付きや小学館の付録?よろしく、グランドファンクの立体3D(※世界初)。PFM (甦る世界)に至っては、これ一体いつ、くり抜こうかしら? なんて悩みの種に… 🙄💦 あ、いや、スンマヘン、ちと脱線しました。当然ながらCDの時代になると変形ジャケットという言葉は聞かなくなりました。 CDはなんつっても小さいですから、豪華写真集やお菓子とセットにすることも出来るし。他のメディアと組むのがほぼ不可能なサイズのLPとは違包む素材に凝るという必要もないわけでして。

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レッド・ツェッペリンはデビューして瞬く間に(約1年) 大スターになりましたから、三作目にしてこんなに凝ったジャケット制作が許されたんでしょうね。 余裕を感じます。アルバム制作も前作とは異なり、ツアーから離れてウェールズの田舎に引っ込み、落ち着いた環境で行われました。しかし、この作品は物議を醸しました。 ハードでヘビーなサウンドで世界を唸らせたツェッペリンなのに、アコースティックな楽曲ばかりが封じ込められていたのがその理由だと思われます。 おそらく世の中のツェッペリン・フリークは当惑し、失望を覚えた人も多かったようです。自分がリアルタイムでツェッペリンに接するのは次作以降でしたから、その物議は直接には知りませんでした。 しかし、ファーストやセカンドは持ってる友人が多かったのに、このサードだけは持っていないって状況でした。つまり、まだまだ余波が残っていたんですよネ。

f:id:montana_sf16:20220120015239j:imagef:id:montana_sf16:20220120015249j:image🎦Led Zeppelin - Immigrant Song (Live) - YouTube

アルバムの冒頭はインテリ・プロレスラーで有名だった故ブルーザー・ブロディのテーマ「移民の歌」で幕を開けます。 これはプラントさんの叫び声とペイジさんのギターのリフを中心としたキャッチーなハード・ロックです。短い曲ですが、代表曲の一つです。直後にアコースティックな曲を挟みますが、A 面はエレクトリックです。中でも「貴方を愛しつづけて」は前作、前々作にもあったようなスローなブルースです。ライブの定番となるブルース全開、ギター弾きまくりのB面はほとんどアコースティックな楽曲です。有名な「タンジェリン」や曲作りのために彼らが引っ込んだ地名をタイトルにした「スノウドニアの小屋」などが並びます。つまりこの流れがハードロック野郎やヘビメタ小僧を呆然とさせたわけです。実は、今さらながら白状しますが当時ハード・ロックにさほど思い入れのなかった自分にしてみれば、それほど違和感があるわけでもなかったですし、前作にも前々作にもアコースティックな楽曲はありましたし、エレクトリック・セットと曲調が極端に変わるわけでもありませんでした。ブルースに対する批評的なアプローチが、トラッドやフォークに対しても同様に行われているわけで、結果、 出てきているのはツェッペリン独自の新しい音楽です。フォークの伝統に根差すのではなく、出発点として接している。でなければ、こんなドラムは入りませんから。

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多くの方が二枚目と四枚目を繋ぐアルバムとし ての評価をされてますが、前後に寄りかからな くても、十分一人で立っていける、聴きごたえのあるアルバムだと思います。自分は結構好きですが...       皆さんはど-でしょう?

Led Zeppelin III / Led Zeppelin (1970 Atlantic)