montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

ビリー・プレストン エヴリバディ・ライクス・サム・カインド・オブ・ミュージック (2017-10)

f:id:montana_sf16:20220902205430j:image💿️Everybody Likes Some Kind Of Music - YouTube

ゴスペルのオルガン奏者として、10代になったばかりの頃から活躍しているビリー・プレストンは、その後、レイ・チャールズやリトル・リチャード、サム・クックなどのスーパースターのバック・バンドを務めるなど、ソウル・ミュージシャンの王道を歩んでいます。しかし、彼が他のソウルマンたちと一線を画すのは、ビートルズのアルバムへの参加です。それもアップル社の屋上でのライヴでエレピを弾いていたほどの濃密なかかわりです。アップル・レコードに移籍してもいますし、5人目のビートルズと呼ぶ人までいました。さらにビリーはローリング・ストーンズのレコードにも参加していますし、ジョージ・ハリソンのプロデュースでアルバムを発表してもいます。そのため、何となくソウル音楽ファンからは異端視というか際物扱いされていたように記憶しています。本作品はアップルから移籍したA&Mレコードからの3作目の作品「エヴリバディ・ライクス・サム・カインド・オブ・ミュージック」です。この作品は、彼を異端視する声に正面から答えたような作風で、ビリーはとにかくいろんなタイプの音楽に挑戦しています。タイトルからして、「みんな何かしら音楽が好きだろ?」と素直な気持ちを吐露しています。ソウルが一番、とかそういう狭量なことは言わない。世の中にはいろんな音楽があって、それぞれに好きな人がいるし、自分は全部好きだ。ってな感じでしょうか。ジャケットにはジャズ、ゴスペル、ブルース、ロックとありますが、本作品はそれにとどまらない幅広い音楽をみせつけてくれます。  ~続👇️

f:id:montana_sf16:20220902213836j:image f:id:montana_sf16:20220902213948j:image f:id:montana_sf16:20220902213924j:image 
f:id:montana_sf16:20220902214201j:image f:id:montana_sf16:20220902214019j:image f:id:montana_sf16:20220902214049j:image 
f:id:montana_sf16:20220902214254j:image f:id:montana_sf16:20220902214306j:image🎦BILLY PRESTON - Space Race (live, 1990) - YouTube

アルバムのA面とB面それぞれの冒頭にタイトル曲をもってきてイントロ代わりにしています。コンセプト・アルバム仕様です。まず、タイトル曲に導かれて始まるのは、ゴスペル調のファンク、次いでスイング・ジャズ、正調ゴスペル、カントリー、シンガー・ソング・ライター風と続きます。各楽曲が短いのがいいです。ビリーの引き出しをカタログ風に整理してみましたという風情です。B面に移ると、タイトル曲が今度はさらに短く挟まれて、本作品からのヒット曲「スペース・レース」が始まります。アープ・シンセサイザーがびよんびよん鳴るディスコ調のインストゥルメンタル曲です。アナログ・シンセはなんでこんなにディスコ・ファンクに合うんでしょうかネー。続くブルースの「ドゥ・ユー・ラヴ・ミー?」はストーンズの「ブラック&ブルー」収録の「メロディー」の原曲とも言われています。あちらでもプレストンにインスパイヤ―されたと書かれていますし、ピアノを演奏してますからね。かっこいい曲です。さらにブルージーな曲でつないで、次はボブ・ディランのカバー「イッツ・オーライト・マ」です。ディラン調と言ってよいでしょう。そして最後は大問題作「メヌエット・フォー・ミー」で、なんともろにクラシックです。これがまた様になっています。徹底しています。こんな具合にビリーが好き放題やったコンセプト・アルバムは、想像できるように評判は芳しくありませんでした。つまり、必ずしもビリーの代表作とされることはありませんけれど、ビリー本人も楽しげですし、各楽曲はけっして遊びではありません。再評価されるべきアルバムだと思いますすが。どうでしょう。。🤔

Everybody Likes Some Kind Of Music / Billy Preston (1973 A&M)

🎦「ザ・ビートルズ:Get Back」貴重なリハーサル風景 ♪Don't Let Me Down - YouTube

🎦Billy Preston - My Sweet Lord (Live) - YouTube