montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

アバ アライバル (2016-9)

f:id:montana_sf16:20210904120535j:image🎦Arrival - YouTube

押しも押されもせぬアバの代表作です。アルバム全体としても力作ですけど、何よりも「ダンシング・クイーン」を収録している点で、彼らの代表作として宿命づけられました。「ダンシング・クイーン」は今や1970年代を代表する名曲の座を不動としています。当時から人気がありましたが、その後も人気も評価も衰えることがありません。当時、名曲とされた多くの楽曲が時代に磔となりましたし、アバの「ダンシング・クイーン」は時代を軽く超越しています。完璧なアレンジ、いつまでも未来的なボーカル。素晴らしいです。フリーダはバッキングトラックを初めて聴いた瞬間に感極まって泣き出したそうです…😢 いよいよ4人による魔法の力が発揮されだしました。アバが普通のスターからスーパースターに変わった瞬間でもあったのでしょう。実はこのアルバムって、製作期間がとても長かったんです。最初にスタジオ入りしたのは1975年8月のことで、この後丸1年かかってようやく収録を終えています。意外なことに、この時期、アバはスランプに陥っていたらしく、自らの道を見失いかけていたのだそうです。ところが、制作開始後に、前作からの楽曲「S0S」が思わぬ大ヒットを記録すると、続いて発表した「悲しきフェルナンド」がオーストラリアで異例の大ヒットになりました。14週連続で1位となり、彼らが出演した📺TVが視聴率54%を記録。この数字がどんだけ凄いか?と言うと?🤔、⇒ アポロ11号の🚀月面着陸(📡衛星中継)を超えました。~続⤵️

f:id:montana_sf16:20220123233607j:image f:id:montana_sf16:20220123233410j:image🎦Abba - Dancing Queen (Official Music Video Remastered) - YouTube

ちなみに「ダンシング・クイーン」は「悲しきフェルナンド」と同時期に制作されています。こうして制作途中で、寄り道しながら、1年かけてアルバムを完成させたという事実が、彼らの迷いを表しています。確かめながら進むしかなかった。それでこんな傑作を完成させたわけですから、彼らのアプローチが知的と言いますか、かなりプロデューサー的であったことが分かります。一気にアルバムを仕上げるというよりも、一つ一つきちんきちんと世間を見ながらサウンドを構築していく。それが「アバ」なんです。このアルバムは世界で1000万枚を超える売り上げを叩き出しました。ですがその割には、「ダンシング・クイーン」と「マネー・マネー・マネー」くらいしか、有名な曲はありません。改めて聴いてみると、そこが少し意外に感じます。アルバム・タイトルを付けたインストゥルメンタル曲をアルバムの最後に配置するなど、アルバムとしての完成度は高いのですけれども、グレイテスト・ヒッツが有名なアバですから、全曲シングル・カットしていたとしても驚きはなかったと思うんですが?🤔 ~続⤵️

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この頃から、アバの人気はアメリカやヨーロッパを超えて、東欧やソ連をはじめ、全世界に広がっていきました。真の意味でグローバルな音楽を発信するようになったんです。なにしろスウェーデンの輸出産業としてボルボを凌いだという実績は凄いです。とにかく完璧なポップスです。アグネタとフリーダの時空を超えたコーラスを支える練りに練ったバッキング・トラックは本当に時代を超越しています。今でもテレビから普通に流れてきますが全く違和感がありません。ポップスの鏡です。いつまでも色あせることはないでしょう。

Arrival / Abba (1976 Polar)