montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

ニーノ・ロータ ゴッドファーザー (2014-4)

f:id:montana_sf16:20220426075230j:image f:id:montana_sf16:20220426075250j:image  f:id:montana_sf16:20220426075305j:imageThe Godfather Trilogy Original Soundtrack - YouTube

その昔「ゴッドファーザー」のリヴァイヴァル上映を見た自分は、気分はずっとドン・ヴィトー・コルレオーネでした。すっかりマーロン・ブランドになりきってしまい、しゃがれた声色で友達とおしゃべりしてました。ま、言わば "映画を見たあとあるある" ってヤツですww🤭。 当時はまだビデオはなかったんですけどネ。とにかくこの映画は何度も見ました。リヴァイヴァル上映、テレビ放映、いずれも必ずと言って良いほど見ていました。さらには パート2←("もん"激推し) も素晴らしい出来で、まじ恐ろしい映画でした。この映画は間違いなくコッポラ監督の最高傑作だと思います。そいうワケですから、オリジナル・サウンドトラックを聴くと情景が浮かんできます。「コニーの結婚式」、シシリー島での「アポロニア」、何と赤ちゃんのソフィア・コッポラが出演しているという「命名式」などなど。ホント良いんですよネ~。もちろん一番有名なのは、「愛のテーマ」です。アンディ・ウィリアムス尾崎紀世彦さんが歌ってヒットもしています。自分らの世代にとってはこれぞザ・サントラでしょう。「魅惑の映画音楽大全」などには必ず含まれていますし、サントラを記号的に表そうとする時にも使われました。アカデミー賞を受賞したと思っていましたが、そうではないんですね。ニーノ・ロータが別の作品で使っていた曲の翻案だからという理由だそうですけど、いったいそれのどこがイケナイのかさっぱり分かりません。結局、アカデミー賞を受賞したのは、「ゴッドファーザーPART2」の音楽の方だそうで、この「愛のテーマ」も一部含まれています。ま、各方面いろいろな絡みやら大人の事情やらあるのでしょうがアカデミーというのもなかなか杓子定規なところがあるようですね。

f:id:montana_sf16:20220426083055j:image f:id:montana_sf16:20220426083153j:image f:id:montana_sf16:20220426083124j:image f:id:montana_sf16:20220426083236j:image 
f:id:montana_sf16:20220426083631j:image f:id:montana_sf16:20220426083255j:imageThe Godfather (Film) - Nino Rota ゴッドファーザー(映画)/ ニーノ・ロータ - YouTube

「愛のテーマ」はここではもちろんボーカルなしです。みなさん意外に感じるかも知れませんが、映画ではシシリー島にマイケルが隠れていた時に使われただけだそうですが、えっ?、そうだったかな?🙄。と思わせるくらい強烈なインパクトのあるメロディーです。しかし、もっとも印象に残っているのは、何回も何回も繰り返し出てきますから当然なんですが、メイン・テーマの「ゴッドファーザー・ワルツ」です。このドラマチックな曲はコルレオーネ一族の心象風景を映し出して余りある傑作だと思います。イタリアン・マフィアを描いた映画ですから、ニューヨークが舞台であってもイタリアン風味が求められるところです。そうなるとニーノ・ロータはまさにはまり役です。シシリー民謡を素材に用いて、これ以上ない音楽を制作しました。ニーノ・ロータはイタリア映画界の代表的な作曲家ですから、ハリウッドでの活躍はさほど多くはありません。しかし、この「ゴッドファーザー」だけで十分です。見事に巨大な足跡を刻みました。映画の成功はこの音楽に負うところも大きいのではないでしょうか、演奏はこれまたイタリアのカルロ・サヴィーナの指揮によります。彼はニーノ・ロータの他、エンニオ・モリコーネなどとも相性のいい人です。移民の国アメリカ合衆国の成り立ちを教えてくれるにはドンピシャな人選だといえるでしょう。

The Godfather Original Soundtrack / Nino Lota (1972 Paramount)