montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

地獄の黙示録 (2014-9)

f:id:montana_sf16:20230426141417j:image f:id:montana_sf16:20230426145423j:image🎦Apocalypse Now Musique - YouTube

🎦『地獄の黙示録 劇場公開版』 予告編 - YouTube

地獄の黙示録」の音楽と言えば、何と言ってもドアーズの「ジ・エンド」と、ワーグナーの「ワルキューレの騎行」です。映画は一度しか見ていませんが、その音楽の流れているシーンはよく覚えています。衝撃的にカッコよかったです。当時、ドアーズは日本ではかなり幻のバンドで、その音を聴く機会はほとんどありませんでした。この映画でジム・モリソンに出会った人は結構多いのではないでしょうか。ジムと監督のフランシス・フォード・コッポラ監督は同じ映画学校で1年違いだったそうです。当初は「ハートに火を付けて」が使われる予定だったそうですが、結果的にはこちらでよかったのではないかと思います。とても黙示録的ですから。さらに、このサントラでは四文字言葉を連呼する未発表ヴァージョンですから、凝りようが凄いです。「ワルキューレの騎行」の方も、ゲオルグショルティさんに直談判までして、ショルティ・ヴァージョンを使うことにこだわったと言います。勇壮な爆撃シーンのBGMとして最高でした。まるでワルキューレのプロモーション・ビデオのようです。と、そんな音楽にばかり気をとられていましたが、その他のスコアもこだわりぬいています。もともとは富田勲さんのシンセ・サウンドに魅せられたコッポラ監督が富田さんに依頼していたんだそうです。富田さんもロケ現場まで出向くほど乗り気だったようですが、残念ながらかないませんでした。そこで、⤵️

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🎦The Doors - The End (Toronto, 1967) - YouTube

コッポラ父のカーマインが作曲したスコアをシンセサイザー・スコアに落として、演奏されています。マスター・シンセシストは、パトリック・グリースンという人で、ハービー・ハンコックのグループにも参加していた方です。そしてリズム・トラックは、グレートフル・デッドのミッキー・ハートが中心になって結成されたリズム・デヴィルスが演奏しています。このバンドには同じデッドから、ビル・クルーツマンとフィル・レッシュが参加していますし、インドのタブラの帝王ザキール・フセインさんの顔も見えます。力の入れようが半端ないです。全体に「富田からのインスピレーション」を色濃く映し出したスコアになっていて、なかなかの力作ぶりです。ドアーズとワーグナーだけだと思っていたとは抜かりました。音楽単体でも十分鑑賞に耐える出来栄えです。ついでに「スージーQ」についても少し。プレイメイトが慰問にくるシーンで流れていた曲で、フラッシュ・キャデラックスというバンドが演奏しています。彼らは「アメリカン・グラフィティ」の中で演奏していたバンドだというから面白いです。また、この作品は5.1フォーマットとして知られるSRDドルビー・デジタル・サウンドの誕生を告げた作品ということで、音質的にも当時最高の技術を使っています。ここまで徹底するとはさすがです。さらに、このCD前島秀国さんのライナーノーツの充実ぶりは素晴らしいです。最高!

Apocalypse Now Redux / Various Artists (1979 Nonesuch)

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