montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

グレープ 精霊流し(2012―10)

f:id:montana_sf16:20230410215444j:imageグレープ/精霊流し~アルバム・ヴァージョン - YouTube

全国のさだまさしファンの皆様には大変申し訳ありませんが、自分はさだまさしが大好きというわけではありません。実はこのCDもタイム・スリップ・グリコのオマケなんです。さだファンの皆さん、ホントすみません。最初に謝っておきます。🙇‍♂️💦、これはさだまさしが結成したグレープの第2弾シングル。彼らはこれで大ブレークし、その後、「無縁坂」等のヒットをとばしますが、ほどなく解散、その後のさだまさしのソロとしての成功は皆さんご存知の通りです。この曲は、「切なさ」のパロディーです。とにかくメロディー、バイオリンの音、歌詞、すべてが「どや、切ないやろ」と主張しています。さださんはボーカリストとしてはややもの足りないですが、メロディー・メーカーとしての才能はなかなかのものだと思います。しかし、本人は、ストーリー・テラーとしての自分を愛しているようです。自分は特に知り合いも居ませんが、長崎の精霊流しでは、おそらくこの歌に描かれるような悲劇もあるのでしょう… 多分?🙄。夏になるとほんのりと思い出す感傷的な情景。感傷は他人と共有することで、甘さ、すっぱさ、甘酸っぱさが倍加します。たまにはそういう気分を味わうのもいいもんです。そ-いうわけで、この歌は結構好きなんですよネ。ただ、あまり浸り過ぎると引きこもってしまう危険もあります。

f:id:montana_sf16:20230410222222j:image f:id:montana_sf16:20230410222233j:image f:id:montana_sf16:20230410222259j:image🎦グレープ 精霊流し - YouTube

この頃のさだまさしは、初々しかったです。「先輩、今度デビューすることになったんっすよ。よかったら聴いてみてください」「どれどれ、なかなかいい曲じゃないか、頑張れよ」「ありがとうございます」ってな感じでした。ところが、その後のさだまさしは、社長になって、朝礼で人生訓を語っているような感じになっていきました。そこがどうにも好きになれないところでなんです。ここでタモリつながりなんですが、一時、タモリさんは日本の私小説とともにニュー・ミュージックを「女々しい」と批判し、その尻馬にのるマスコミがオフコースやアリス、さだまさしの音楽、それを聴くファンをバッシングしたことがありました。つまり、そういう音楽を聴くのはおしゃれの対極になった時期があったんです。その時、オフコースは動じませんでした。谷村新治は媚びた。さだまさしは依怙地になった。ファンも同じだった気がします。かくしてさだまさしの世界はますます研ぎ澄まされて、ファンとの絆はより深まります。コンサートは「合宿」となって旅行になりました。ビデオを発売すれば10巻組。アルバムにはセルフ・ライナーが書かれて、聴くポイントが提示されました。門外漢にとって参入障壁はとても高いです。気軽にアルバムを買える状況にはありません。だからグリコのオマケというわけです。申し訳ありません🙏 ところで、さだまさしのビジネス・モデルで興味深いのは、新聞の使い方です。新作やビデオの発売に際して、全国紙に全面ぶち抜きで広告を打つのは彼が始めではないでしょうか。普段、音楽メディアに接することのない人を対象にしているということです。さだまさしの音楽しか聴かないというコアなファンと、昔はよく音楽を聴いていたが、今やCDを買わなくなって20年という層がターゲットなのか。いろいろな面で考えさせられる人です。🤔