montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

チャー チャー (2014―3掲載)

f:id:montana_sf16:20230616144752j:image f:id:montana_sf16:20230616160656j:image💿️Char (full album) - Char [1976 Japan Funk/Pop] - YouTube

竹中さんちのチャーちゃんのデビュー作品です。自分の知り合いにもチャーちゃんと呼ばれる人が何人かいましたケド、結構名前はバラバラでした。こちらのチャーはヒサトさんで、小さい頃からご近所でもそう呼ばれていたようです。チャーはデビュー当時、ツイスト、原田真二とともにロック御三家と呼ばれていました。普通御三家とか三人娘と呼ばれると、いつまでも何となく同じ括りのような気がしますが、このロック御三家はかなり無理があります。イヤ、全く違いますね。このデビュー・アルバムは傑作です。チャーさん21歳の時のことです。12~13歳くらいからステージで演奏していた彼は、この頃にはスタジオ・ミュージシャンとして活躍していました。小島智さんのライナーによれば、最初の仕事はギターの教則本作りだったといいますから凄いです。そのチャーが満を持して発表した作品ですから悪かろうはずがありません。しかし、チャーのデビュー曲は「ネイヴィー・ブルー」という歌謡曲的な曲でしたから、ロック・ファンからは複雑な反応があったようです。

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 f:id:montana_sf16:20220616094350j:image🎦♫ Smoky / CHAR - YouTube

🎦"Shinin' You Shinin' Day" Char feat. 布袋寅泰 [2021.12.11 at Nippon Budokan] - YouTube

自分はどちらかと言うと、当時はまだまだ、歌謡曲側にいたのでよく分かりませんでしたケド🙄。この作品には、そうした歌謡曲的な曲が何曲か入っています。しかし、一生懸命ロックしたつもりで演歌のようになってしまう日本のロック・バンドが多い中で、チャーのもろ歌謡曲仕様は全然臭くありません。飄々とロックしているんですね。それに演奏がいいです。バンドは、この作品を作るために渡米して探し当てたドラムのロバート・ブリル、ベースのジョージ・マスティッチ、キーボードのジェリー・マルゴシアンの米国勢に、チャーが高校生の時に組んでいたバンド、スモーキー・メディスンから佐藤準、そしてチャーの5人組です。ロバートもジョージも日本在住経験があるそうで、もともと知り合いだったそうですね。とにかく、そんな面子による演奏は素晴らしいです。ロックには違いないのですけれど、音の感触はフュージョンに近いです。ギタリストで言えばジェフ・ベック的な感じ。…カモ🤔 一方で、西海岸のソウルフルな洗練された感覚もあり、当時の日本にこんな音があったのかと改めて驚きます。生涯の代表作である「スモーキー」や、ちょっとボズ・スキャッグスの「ロウダウン」を思わせると評判の「シャイニン・ユー、シャイニン・デイ」の二大作品を筆頭に、捨て曲なしの見事なロック・アルバムとなっています。英語詞は4曲で、2曲ずつチャーとジェリーが作詞とボーカルを担当しています。ジェリーの歌もなかなかのものです。日本語詞は当時人気だったフォーク・グループ、NSPの天野滋が担当しています。もろに日本的な世界ですが、チャーが歌うとロックです。タイトなリズム・セクションに乗って、伸びやかなギターの音が縦横無尽に駆け巡るサウンドは素晴らしいです。ある意味、時間を超えています。日本のロック史上に輝く名盤です。ところで、アルバムにはスペシャル・サンクスが富士山に捧げられています。お茶目です。😊

Char / Char (1976 SeeSaw)