montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

沢田研二 ロイヤル・ストレート・フラッシュ (2017―6)

f:id:montana_sf16:20230625092213j:image💿️沢田研二ROYAL STRAIGHT FLUSH by 沢田研二 アルバム・1979 - YouTube

人気絶頂の頃のジュリーこと沢田研二は、矢沢永吉を強烈にライバル視する発言をしていました。それがやけに印象に残っているのは、ジュリーは歌謡曲の世界の人で、ロックとは縁遠いものだと勝手に思っていたからです。ところが、ジュリーは常にロックしていたんです。当時のジュリーは曲を発表するたびに衣装から振り付けから大いに話題をさらい、エンターテイナーとして絶頂期にありました。スキャンダルも多く、バラエティにも出演していたため、音楽をじっくり聴いている余裕などありませんでした。ぶっちゃけ、ジュリーがロックしているなんてわかりませんでした。この作品はジュリーの人気絶頂の頃を記録した初期のベスト・アルバムです。紙ジャケで発売されて初めて手に入れました。ジュリー作品のCDを買ったのはこれが初めてです。初めての気がしないのは、テレビで散々聴いたことがあるからです。もちろん全曲知っています。知っているどころか、全曲カラオケで歌えます。← 当然ヘタクソですが。。それがなにか…🙄 歌詞を覚えている曲まであります。ジュリー恐るべし。当時はまだ歌謡界は一つしかなく、ヒット曲イコール国民的な歌だった頃ならではです。ま、それはさておき、こうしてじっくりと耳を傾けてみると、新たな発見に満ちていて、とても感慨深いです。ストリングスを多用した歌謡曲仕様になってはいるんですけども、根はバンド・サウンドです。マジしつこいようですが、ジュリーはロックしているんです。~続⤵️

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f:id:montana_sf16:20230625153831j:image🎦沢田研二 - 勝手にしやがれ (1977 TMF) - YouTube

「時の過ぎゆくままに」や「危険なふたり」のギター、「勝手にしやがれ」のベースなど、耳を奪うカッコ良さです。パーツパーツもそうですけど、息の合った演奏はとても気持ちがいいです。決して単なる伴奏ではありません。だからこそ歌も生きているわけです。あくまでバンドにこだわる沢田研二はソロ・デビューに難色を示したのだそうです。しかし、強烈なスターのオーラを持つジュリーですから、当時の音楽シーンを考えると、ソロ以外の選択肢は残されていなかったのでしょう。それでもジュリーはソロになった後も、盟友といえる井上堯之バンドとともに活動します。これが専属バンドの始まりだといいますから、歌謡界に革命を起こしたことになります。テレビの歌番組の仕組みを考えると画期的なことでした。この頃の井上堯之バンド沢田研二のコラボは、素材がとても歌謡曲らしい曲ばかりでしたけども、若いバンドに交代してロック色が強まる後期よりもむしろバンド色が強いです。力関係の問題も大きいのでしょう。ところで、沢田研二はバラエティ番組に出ても全く安くならない人でした。スキャンダルがあってもそう。矢沢永吉が熱い不良だとすると、沢田研二は冷たい不良。では、どちらが怖いかというと沢田研二の方です。そんな意味でもロックな人でした。かっこいいです。ただロックにしては声が良すぎます。甘くて張りがあって艶があって。フランスで大いに人気を博したことからも分かるようにボードヴィルやミュージカル向きの声。この点でも日本のロックとしては申し分ありません。絶頂期の捨て曲なしの名盤。日本のロックの一つの頂点です。

Royal Straight Flush / Kenji Sawada (1979 ポリドール)

チト持ち上げすぎたかな~?🙄、ま、いっか~😆/