montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

オジー・オズボーン ダイアリー・オブ・ア・マッドマン (2015-4掲載)

f:id:montana_sf16:20240319114247j:image f:id:montana_sf16:20220319084356j:image f:id:montana_sf16:20230704093222j:image💿️Diary Of A Madman - YouTube

オジー・オズボーンを語る時には、MTVで放映されたリアリティ番組オズボーンズ」前と後に区別しなければなりません。彼が変わったワケではありませんが、世間のオジーに対する見方は180度変わりました。「オズボーンズ」以前には、オジン・オズボーンなんていうお笑いコンビは考えられませんでした。恐ろしい人だったんです。後付けで考えると、このアルバムのジャケットなんかも面白いんですが、当時はシリアスに受け止められていました。このアルバムはオジーのソロ2作目、全米6位300万枚を売る大ヒット作品です。オジーと言えば、鳩の生首食いちぎり事件、コウモリの首食いちぎり事件、アラモ砦小便事件など数々のエピソードで有名ですが、すべてこの作品の頃です。ハチャメチャの絶頂期です。そんな逸話の数々をシリアスに受け止めていたあの頃です。「悪魔の黒い洗礼を受けたオジーの発狂寸前の雄叫び」とは発売時の伊藤政則さんの言葉です。一方のギタリスト、ランディー・ローズは「天使の化身」と、ライナーにも気合が入っていました。そっち方面だけではなく、このアルバムには逸話満載です。もともとドラムはリー・カースレイク、ベースはボブ・デイズリーでしたが、アルバム発表前に脱退したため、アルバムにはプ レイしていないメンバーがクレジットされてい ました。二人から訴訟を起こされ、面倒になったオジー 2002年のリイシューの際にドラムとベースを入れ替えてしまうという挙にでます。 当然、この紙ジャケ再発は差し替えバージョンの方です。 20年経って差し替えというのも珍しいです。しかし、最大の出来事は、天使の化身ランディー・ローズがアルバム発表の4か月後に飛行機事故で亡くなってしまうという悲劇です。

f:id:montana_sf16:20220319083901j:image f:id:montana_sf16:20220319083940j:image f:id:montana_sf16:20220319084000j:image 
f:id:montana_sf16:20220319084028j:image f:id:montana_sf16:20220319084047j:image🎦Ozzy Osbourne - Flying High Again (Official Music Video) - YouTube

ランディーは元クワイエット・ライオットのギ タリストですが、ほぼアメリカでは無名のギタ リストでオジーに発見されたと言われてます。このランディーのギターは、「天使の化身」と 言われるだけあって、クラシカルな感覚を持ち 合わせた見事なものです。ヘビメタの典型のよ うに聞こえるのは、彼がヘビメタのギターを変えたからです。とても新鮮なプレー・スタイル だったわけです。ランディーはクラシックの素養もあったよう で、後には真剣にクラシックギターで生きていくことも考えていたようです。 偉大なギタリスト100選に入るほどの人なのに、わずか25歳で亡くなってしまうとは返す返すも残念です。オジーは大いにショックを受けたようです。いろんな挿話が積み重なって、このアルバムの 魅力はいや増しに増しています。ヴィンテージ 的に熟成されてくるというか、いい歳の取り方を しているアルバムだと言えるでしょう。紙ジャ ケ再発には伊藤さんの81、91、95、02のライ ナーが記載されて変遷を物語っています。サウンドはヨーロッパ的な悪魔的ヘビメタです。 キャッチーなリフと、おどろおどろしい ボーカル、そして端正なギター、重いリズムとすべての要素を兼ね備えています。 前作の方が売れてはいますが、このアルバムも決して負けてはいません。

Diary Of A Madman / Ozzy Osbourne (1981 Jet)