montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

MC5 キック・アウト・ザ・ジャムズ (2011-4)

f:id:montana_sf16:20240204175000j:image💿️Kick Out The Jams [Live] [Japan Remastered] - YouTube

『MC5』…。?🤔 と、言っても男性用化粧品ではありませんwww🤭

元祖ガレージ・ロックのMC5です。何でも元祖な人たちで、元祖パンク、元祖ヘビメタとも言われます。パンクにはブルースすぎますし、ヘビメタにはパンクすぎる気がしますから、まぁ、ガレージ・ロックの元祖が適当なんではないでしょうか。あ、もちろんマスター・オブ・セレモニーのMCでもありません。モーター・シティーのMCです。今では見る影もありませんが、自分たちの年代にとっては、デトロイトは自動車の町、ミルウォーキーはビールの町というのが常識です。そのデトロイトの5人組という意味です。彼らは過激な衣装にアンプを並べた大爆音のステージで名を馳せるとともに、マネージャーのジョン・シンクレアがホワイト・パンサーという過激派グループを率いるリーダーだったために、政治的なパフォーマンスでも有名になりました。 シカゴの歌にも歌われたことで日本の洋楽ファンの間でもなじみが深い、伝説の1968年の流血の民主党大会で演奏したのも彼らです。60年代の終わりころは、今では考えられないくらいの政治の季節でした。もっとも彼らは歌詞で政治的なメッセージを訴えたわけではなく、♪乳首が硬くなる♪なんて繰り返しシャウトしていました。ま、こいうところが自分は好きなんですケド。メッセージは直接言葉で発するのではなく、態度で示す方が有効です。~続⤵️

f:id:montana_sf16:20240204174729j:image f:id:montana_sf16:20211205064900j:image f:id:montana_sf16:20240204175325j:image f:id:montana_sf16:20240204175311j:image f:id:montana_sf16:20211205065022j:image🎦#MC5 Kick Out The Jams Promo Film Reimagined & Remastered at 1920 x 1080! - YouTube

さて、このアルバムですが、前代未聞のライブ録音によるデビュー作です。今でもなかなかないでしょうが、当時としてはまさに前例のない出来事でした。結果的には大成功で、彼らの魅力を真空パックして詰め込むことに成功しました。今でも結構聴かせます。無骨でパワフルなギターと疾走するバタバタしたリズム陣、シャウトしまくるボーカルの組み合わせで、奏でるハイエナジーなロックは時代を超えて訴えかけるものがあります。売れ過ぎなかったところもロックです…😓 ロックという言葉を聞いて思い浮かべる音楽は人それぞれでしょうけれど、その最大公約数をとっていくと彼らの音楽に行き着くのではないでしょうか。誰がどう聴いてもロックとしか言いようがない。これこそがロックです。このアルバムが発表された当時は「ニュー・ロック」だの、いや違う「アート・ロック」だのなんだのとロックの世界がややこしくなっていく途上でした。そうしてみるとこのアルバムはパンクが果たした役割を果たしたとも言えます。それ故、後のミュージシャンへの影響力が大きい。ホワイト・ストライプスのジャック・ホワイトなんかも子どもの頃によく聴いていたと言ってますし、何度も何度も再発見されるバンドとして徐々に伝説が深まっていきます。解散後の編集盤やライブ盤の数も半端ないです。MC5にはパティ・スミスの旦那さんのフレッド・スミスも在籍していました。ギターのウェイン・クレイマーも後に活躍しますし、MC5の精神は脈々と受けつがれていきました。伝説のバンドの最良の瞬間を収めたこの作品はその全ての源として輝いています。

Kick Out The Jams / MC5 (1969 Elektra)