montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

レインボー アイ・サレンダー (2014-4)

f:id:montana_sf16:20220201105826j:image💿️Rainbow - Difficult To Cure 1981 - YouTube

ハード・ロックでシャウトするとスカッとします。お恥ずかしながら自分も若い頃、このアルバムからシングル・ヒットした「アイ・サレンダー」をカラオケでよく歌いました。←(今はも~ムリ😓 )お酒が入って、みんなが他人の歌を聴かなくなった頃を見計らって、シャウトしちゃうんです。🤭💦、当然気持ち良かったです。久しぶりに聴いて歌ってしまいましたが、さすがに声出ないっス。😖、でも胸のすく名曲だと思います。このアルバムでレインボーにデビューしたイケメンボーカリスト、ジョー・リン・ターナーの伸びやかな歌が素晴らしいです。レインボーのメンバー交代はもはや日常茶飯事となっていました。この作品の前には、ドラムのコージー・パウエルさんとボーカルのグラハム・ボネットさんが脱退しています。ジョーはグラハムの後釜ということになります。ハード・ロックの帝王、様式美の担い手だったレインボーですけど、前作からかなりポップな路線に舵を切りました。リッチーを崇めていたファンにはかなり不評だったようですけど、自分はこのハード・ロックの人のやるポップというのが好きです。

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f:id:montana_sf16:20220802095221j:image🎦Rainbow - I Surrender (Live) - YouTube

原題とはまるで関係なく、邦題に選ばれたのは冒頭のヒット曲「アイ・サレンダー」でした。この曲はアメリカ人ロッカーのラス・バラードの手になる楽曲で、イギリスでは3位となる彼ら最大のヒットとなりました。アメリカでの反応が今一つだったところがどうにも解せませんが、リッチーの弾くリフもソロもかっこいいし、ボーカルは先にも触れたとおり、素晴らしいです。キャッチーなメロディーをもつ名曲だと思います。アルバム全体は結構バラエティーに富んでいます。これだけポップなのに、不思議なことにリッチーのギターが一番目立ったアルバムではないかと思います。縦横無尽。インスト曲「メイビー・ネクスト・タイム」では、泣きのギターが冴えわたっています。そして、ディープ・パープル的なクラシカルな要素をもった様式美ロックも健在で、「スポットライト・キッド」はその典型です。これと、最後に収録されている原題のタイトル曲「治療不可」が対をなしているように思えます。前作から加入しているキーボードのドン・エイリーさんの貢献だと言われる「治療不可」は何とベートーヴェンの第九をアレンジした楽曲です。斬新だと言われるようですけど、寺内タケシさんが昔からやっていることと変わりませんよネ。伊藤正則さんのLP発売当時の解説には、「ポップな仕上がりに肩を落としているファンが万が一居たならば」、ライブでは「むしろリッチーは今まで以上の神がかったギター・プレイを披露してくれるだろう」から心配するなと書いてあります。ファンの方は戸惑ったんでしょうね。しかし、繰り返しますが、これまで以上にリッチーのギターが目立っているんです。そこのところが面白いです。自ら作り出してきた音楽と、少し離れてみることで、曲の組み立てとか様式美から解放されて自由になったかのようです。

Difficult to Cure / Rainbow (1981 Polydor)