montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

モーターヘッド エース・オブ・スペーズ (2013―9)

f:id:montana_sf16:20220616064821j:image🎦Motorhead Ace Of Spades Full Album - YouTube

ジャケットには何とも暑苦しいなりの三人が写っています。驚きのポイントは彼らがイギリス人だということです。てっきりアメリカだと思いますよネ。しかも、よく見ると猿の惑星のようなスタジオでの撮影です。鍵かっこ付きのアメリカン・イメージですかね…🤔 モーターヘッドは、パンクなのかメタルなのか。今ではパンクなメタルのスラッシュ・メタルが地歩を築いていますから、彼らはスラッシュ・メタルの祖先としての評判が定着しています。そして、パンクな時代に我を通した人たちとも言われます。しかし、うろ覚えではありますが、当時、自分は彼らのことをロックなコスプレをしたパンクだと思ってました。実際、パンクの代表選手ダムドと共演したりしていましたし、そもそもパンクのレーベル、スティッフからデビューしてますし。彼らはそんなジャンル論を嫌っていて、ロックン・ロールと呼んでくれなんて言ってます。しかし、世間はそれを許さない。バイク乗りを連想させるのでバイカーズ・ロックと呼ばれたりもしてますよね。個人的には山賊ロックとでも命名したいところです。あ!、つい長々と…すみません。モーターヘッドは、ベースとボーカルのレミー・キルミスターを中心とするバンドです。彼は、英国サイケデリックの帝王ホークウィンドのメンバーでしたが、米国ツアー中に半ば誤認逮捕で収監されてしまい、ツアー中止を恐れたバンドが後任を採用してしまったため、首になってしまった。というなんとも運のない人です。しかし、それで一念発起して75年に全く違うコンセプトのモーターヘッドを結成、商業的にはホークウィンドをはるかに超える成功を収めました。

f:id:montana_sf16:20221224075454j:image f:id:montana_sf16:20221224075510j:image f:id:montana_sf16:20221224075525j:image f:id:montana_sf16:20221224075937j:image 
f:id:montana_sf16:20221224080002j:image f:id:montana_sf16:20221224080025j:image f:id:montana_sf16:20221224080037j:image🎦Motörhead – Ace Of Spades (Official Video) - YouTube

このアルバムは彼らの4枚目のアルバムにして代表作です。奥野高久さんのライナーによれば、次のライブ盤とともに、最初に聴くべきアルバムとしての評価は、「どうやら不変の真理、世界共通の標準みたいなもの」です。ドラム、ベース、ギターのトリオで奏でられる怒涛のサウンドは迫力満点です。シンプルな短い曲をこれでもかこれでもかと繰り出す姿勢は潔くて、何とも好感の持てる人たちでもあります。スタイルは、パンクであり、かつメタル。確かに後の言葉でいうスラッシュ・メタルが一番しっくりきます。面白いのはリズムです。ハウス以降のリズムを経験している今となっては、踊れるわけでもない人力高速リズムが一見少し野暮に感じられるのですけども、あらあら不思議。ヘッドバンギングをしながら聴いてみると見事にシンクロします。ぜひ皆さんもお試しください。ふと思いつきましたが、ヘッドバンギングはアイドル・ヲタ芸にそっくりです。ということは、モーターヘッド的な曲をアイドルが歌えば、結構、ぴったりくるかもしれませんよ。誰かやってみませんかねwww🤭 ワンパターンぶりをAC/DCやラモーンズと競うモーターヘッドですが、そこはむしろ魅力です。ファンを惹きつけますからね。再びライナーから引用しますと、表題曲について、「『これぞレミー!』と言うべき、あの極端に割れ歪んだ音でのベース・イントロが聞こえた刹那、ワレワレモーターヘッドバンガーズどもはアルコール飲料をおのれのはらわたにドクドクと流し込まざるを得ない」。とても楽しそうです。つまり、そ-いうファンを生むバンドなんですね。ロックの最も幸せな形だとも言えると思います。もちろん自分も結構好きです。

Ace Of Spades / Motorhead (1980 Bronze)