montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

ビヨンセ 4 (2011―7)

f:id:montana_sf16:20220904165644j:image💿️Beyonce: 4 (Deluxe Edition) [Audio] - YouTube

🎦Beyoncé - 4 (Full album + Bonus) - YouTube

ビヨンセの4枚目のアルバムはシンプルに「4」とされています。4は彼女にとってのラッキー・ナンバーなんだそうですね。単なる4ではないということでしょう。実はあまりビヨンセには興味がなかったんですが、「ドリームガールズ」で俄然ファンになりました。あの映画では「ジェニファー・ハドソンよりも歌が下手」という役どころで、彼女は途中まで完璧に演じています。リアルにそうなんだろうと皆が思い始めた終盤、ジェイミー・フォックスへの恨み事を歌にのせた時の迫力には思わず正座をしてしまいました。「ビヨンセすげー」と感動しちゃったんです。つまり前半部分はリミッターをかけていたんですね。というわけでビヨンセ作品です。前作に比べるとカラフルな印象を受けます。今回は第二の人格サシャを本体に吸収して出来ているということですから、それがカラフルの原因かもしれません。辛気臭くない。人気も上々で、当然のように全米初登場第1位です。今回も売れるんでしょうね。どなたかが90年代のR&Bの香りがすると書いていらっしゃいましたが、聴いていると90年代だけではなくて、60年代のガールズ・グループのようなところもありますし、70年代、80年代とあらゆる時代のミクスチャーのような感じがします。もちろん当代一流のアーティストばかりが参加していますから、それでいてとても新しいです。

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f:id:montana_sf16:20220904172203j:image f:id:montana_sf16:20220904172216j:image🎦Beyoncé - Best Thing I Never Had (Video) - YouTube

今回、彼女は、フェラ・クティ、スタイリスティックス、ローリン・ヒルマイケル・ジャクソンの影響を受けたと言っていますが、そこはあまり分かりません。多分に精神的なものなのでしょう。ただ、マイケルには全体の感じが似てきているかもしれません。今回、ジャンル分けで「ブラック」とするか迷いましたが、もうビヨンセはマイケルと同じく、そうは分類できない気がします。それにしても、ビヨンセは歌がうまいです。現存する歌手の中で一番歌がうまいと言われることもありますが、一概に否定できません。どんなに高い声をだしても艶は失われないし、どんな曲でも歌いこなします。今作では声のギター・ソロも聴けます。全体に圧倒的な歌唱力に聴き惚れてしまいます。しかし、複雑な気持にもなります。大きな才能とともにとてつもない器用さを合わせもっているので、何でも出来てしまう、ポール・マッカートニー状態にあるような気がします。高水準のアルバムは簡単に作れるけれど、それこそ突出したアルバムは生まれにくいという状態ですね。このアルバムはとてもいいアルバムだとは思いますが、マイケル・ジャクソンの「スリラー」後のアルバムのように、いいアルバムだというだけでは世間も心の底では満足し切れないのではないでしょうか。しかも彼女にはまだ「スリラー」もありません。あまり他の仕事にかまけずに、一発、超巨大な花火をぶちあげてほしいものです。期待しています。

※参考👇️                 映画ドリームガールズの元ネタ・「スプリームス」のエピソードをまとめたよ。