montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

ママス・アンド・パパス 夢のカリフォルニア (2013―9)

f:id:montana_sf16:20230919085608j:image💿️FULL ALBUM - IF YOU CAN BELIEVE YOUR EYES AND EARS (The Mama's and the Papa's) (1966) - YouTube

何といっても「夢のカリフォルニア」です。名曲中の名曲です。まだまだ日本が途上国だった時代、圧倒的な先進国アメリカの象徴だったカリフォルニアは、まさに夢でした。そのカリフォルニア幻想を体現する歌でした。この曲は、カリフォルニア生まれのミッシェルが、生まれて初めてニューヨークで雪を見てホームシックになった姿がヒントになって生まれたということです。ミッシェルとジョンのフィリップス夫妻の共作になる曲です。成り立ちからして、カリフォルニア賛歌です。ところで、この曲はもともと彼らがバックでコーラスをしていたバリー・マクガイアが歌いました。それを、プロデューサーのルー・アドラーの英断で、バリーの歌を消して、もう一人のメンバー、デニー・ドハーティに差し替えたのが、この録音です。一部消しきれないバリーの声が聴こえます。「彼らは金もなく、みすぼらしかった。だが、マイクに向かって声を出したとたん、4人の天使に変身した」とはルーさんの言葉です。見事に素晴らしいボーカル・ハーモニーが現前したわけですネ。素晴らしいです。メンバー3人の名前を出しましたが、何といってもママス&パパスの象徴は名前を出していないもう一人の女性キャス・エリオットさんです。肝っ玉母さんのようなキャスは、面倒見もよくて当時の音楽シーンでは随分慕われていた人のようです。ぶっちゃけ肥満ですら豊かさの象徴だった頃です。しかし、かっこよかったです。32歳で亡くなってしまうとは残念です。~続⤵️

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f:id:montana_sf16:20230919093709j:image🎦The Mamas & The Papas - California Dreamin' - YouTube

一方、もう一人の女性ミッシェルは、「いつでも天使になれる女性」と、恐ろしいことこの上ない形容のついている人です。彼女がデニー他と不倫をしたとかで、ジョンとそりが合わなくなり、わずか3年くらいでママス&パパスは解散してしまいます。ま、よくある話と言えばそれまでですが、男女二人ずつというバンドは長続きしませんねぇ~…😓 これは、その「夢のカリフォルニア」を含む彼らのデビュー・アルバムです。チャート的には冒頭の「マンデー・マンデー」の方が売れて、全米1位を獲得しました。しかし、日本では圧倒的に「夢のカリフォルニア」だったということで、邦題は異論がなかったんでしょう。ちなみにアルバムも全米1位となり、ロング・セラーを記録しています。本作品は、カバー曲なども含まれていて、見事なコーラス・ワークを聴かせる作品になっています。ボーカルには、いろんな表情があって、たとえば2曲目の「ひたむきな恋」などは、B-52’sなどを思い出してしまいました。ジョン・フィリップスさんは、ビーチ・ボーイズブライアン・ウィルソンと並ぶ60年代最高のボーカル・アレンジャーだと言われることもあります。確かにボーカルは凄いです。ただ、やはり当時のフォークなので、全体にちょっと緩い感じがします。「夢のカリフォルニア」は大好きなんですけどネ。。🤔

参照:(ルー・アドラーの言葉は中山康樹さんの「ビートルズから始まるロック名盤」からの孫引きです。)

If You Can Believe Your Eyes And Ears / The Mama's And The Papa's (1966 Dunhill)