montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

ジョン・アンダーソン サンヒローのオリアス (2011―9)

f:id:montana_sf16:20231025224359j:image f:id:montana_sf16:20231025224411j:image💿️Olias Of Sunhillow - YouTube

SFや幻想文学は大好きなのですが、困ったことに自分にはど-しようもなく現実的なところがありまして、批判的な眼差しが勝ってしまうことが多々あります。たとえば、ハリー・ポッターは結構好きなのですが、あの「クィディッチ」には我慢なりません。バラエティ番組で最終問題だけ2万点!、みたいなそんな感じのノリですよね。要するに何でもいいと言う訳ではないってコトなんです。代表的プログレ・バンド、イエスの描き出す世界はSFや幻想文学の世界です。その中心的な語り部はボーカルのジョン・アンダーソンです。そして、このアルバムはそんなジョンの初めてのソロ・アルバムです。ここではお約束通り、ジャケットの内側に物語が書かれていて、このアルバムはその物語に沿ったミュージカルとなっています。何やら壮大な物語です。あまりの壮大さに面喰って盲目的に良しとしてしまう人が多いように感じます。しかし、先にも言いましたが、何でもいいと言う訳ではありません。自分にはちょっと厳しいと感じます。そもそも難解過ぎます。英語だからというわけではありません。簡単な単語の組み合わせでも訳が分からない。イギリス人に聞いてもワケ分からんと言ってました。衒学的というのじゃありませんよ。とまあコンセプト自体に文句を言って気を落ちつけた後、さっそく音楽を聴いてみましょう。何とこれはジョン・アンダーソンの完全ソロ・アルバムです。歌も演奏も全て彼ひとりです。~続⤵️

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f:id:montana_sf16:20231025225803j:image🎦Olias Of Sunhillow - YouTube

この点に疑問を呈する人も多いのですが、自分には疑う理由はありません。ドラムやギターやピアノなど、難しい楽器を弾きまくってるわけではありませんからネ。疑いはヴァンゲリスに向けられています。実際、彼は所属レコード会社に「勝手に人のアルバムに参加するな」と怒られたが、自分には身に覚えがないと語っています。聴けば確かに参加しているのかなと思いますが、76年当時のシンセサイザーを不慣れな人が使えば、身近なマエストロに似てくるのは当然でしょう。このアルバムは実に牧歌的な作品になっています。トラッド的な世界です。演奏は身の丈にあった柔らかなものです。はったりの強い訳の分からない歌詞の世界とは随分違うような気がします。いつものように気にせずに聴ければいいのですが、ぶっちゃけ彼の詞は結構耳触りなんですよね。結構好きな音だけに少し惜しいです。最近、日産のCMでイエスの「燃える朝焼け」が鳴ってますね。イエスと言えば、その曲にも現れている通り、緊張感あふれるアンサンブルが魅力です。このアルバムにはあの緊張感はありません。ソロ・アルバムならではの意外な音に好感が持てます。枯れたジョンの姿を見ることができます。。🤔

Olias Of Sunhillow / Jon Anderson (1976)