montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

ジョン・レノン&ヨーコ・オノ ダブル・ファンタジー (2017―8)

f:id:montana_sf16:20221117045922j:image f:id:montana_sf16:20221117045948j:image 
f:id:montana_sf16:20221117045936j:image💿️John Lennon - Double Fantasy - YouTube

ジョン・レノンは失われた週末の後、オノ・ヨーコとよりがもどって子どもが生まれてから、音楽活動から離れ、子育てに専念することとしました。そして5年間、いわば育児休業をとりました。当時は変わった人だと思われましたが、やはり時代を先取りしていました。復活の要因の一つに、5歳になった息子ショーン君が、「パパはビートルズだったんだね」と叫んだことが挙げられています。美しい物語です。世間がおおむね好意的にジョンの再活動を受け止めたことが分かります。そして何よりも先行シングルの「スターティング・オーヴァー」が素晴らしかった。歯切れの良いリズムで、ジョンの再始動を寿ぐこの歌は、人々がジョン・レノンに飢えていたということに改めて気づかせてくれました。しかし、その興奮は長く続きませんでした。本作品の英米でのリリースは11月でしたが、日本では1980年12月5日。わずか3日後にジョン・レノンは凶弾に倒れることになりました。せっかく再びジョン・レノンと過ごす時間を取り戻したのに。その後は、「ウォッチング・ザ・ホイールズ」、「ウーマン」と追悼シングルが切られ、アルバムはジョンの遺作として全米1位を獲得、日本でも2位まで上昇、グラミー賞でアルバム・オブ・ジ・イヤーにも輝きます。もはやそんなことはどうでもよかったですが。仲睦まじいジョンとヨーコが写るアルバム・ジャケットは南沙織の夫、篠山紀信が撮影しました。ジャケットが示す通り、本作品はジョンとヨーコの連名であるばかりか、それぞれがリード・ボーカルをとる楽曲がほぼ交互に並んでいます。~続⤵️

f:id:montana_sf16:20221117050955j:image f:id:montana_sf16:20221117051010j:image f:id:montana_sf16:20221117051029j:image 
f:id:montana_sf16:20221117051101j:image f:id:montana_sf16:20221117051122j:image f:id:montana_sf16:20231116193313j:image
f:id:montana_sf16:20231116193331j:image🎦(JUST LIKE) STARTING OVER. (Ultimate Mix, 2020) - John Lennon (official music video HD) - YouTube

🎦WOMAN. (Ultimate Mix, 2020) - John Lennon (official music video HD) - YouTube

ジョンの不幸があったばかりですし、もともとオノ・ヨーコに厳しい人が多かったですから、ジョンの歌だけ取り出して聴いていた人もいました。自分もその一人でした。実は…ココだけの話、ヨーコさんですが…。事件の数年後から現在に至るまで、とある仕事の関係で関わりを持つことになりました。ホント人生わからないものです…🤔 しかし、改めて聴いてみるとアルバムの楽曲の並びも考え抜かれていることが分かります。たとえばジョンの「アイム・ルージング・ユー」とヨーコの「アイム・ムーヴィング・オン」は続いていますし、「愛するヨーコ」と「男は誰もが」も対、「ウーマン」と「ビューティフル・ボーイズ」もペア。ま、要するにラブラブやん、ということです。問題は最初のヨーコ曲「キス・キス・キス」です。♪ねえ、あなた、抱いて♪とヨーコが喘ぎ声まじりの日本語で囁きますが、レトロ・ポルノでちっともエロくない。大きな音で鳴らすのもはばかられるし、どうにも始末が悪い。それなら、せめてエロエロであってほしかった。ニューヨークのスタジオ・ミュージシャンを従えたジョン・レノンはフルに充電されていて、再び音楽を奏でる喜びに満ちているようです。悲劇がなくても名盤となることを約束されていた作品だと思います。ニュー・ウェイブ的なヨーコ曲のサウンドも行き届いていて素晴らしいです。「スターティング・オーヴァー」とペアとなるヨーコの曲は「ハード・タイムス・アー・オーヴァー」。こんな皮肉があるでしょうか。享年40歳、その後のロック界を考えると、あと30年以上は活躍できたはず。いやロック界どころか人類にとってあまりにも大きな損失です。。😔

Double Fantasy / John Lennon & Yoko Ono (1980 Geffen)