montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

エルトン・ジョン 僕の歌は君の歌 (2011―2)

f:id:montana_sf16:20230325082049j:image f:id:montana_sf16:20230325081520j:image💿️Elton John - YouTube

エルトン・ジョンといえばい1970年代の大スターです。ジョン・レノンがエルトンを「俺たちの出現以来、最も新鮮な出来事」と呼んでいますが、エルトンはポップス系では、ビートルズを継ぐ英国一の大スターでした。とにかく勢いが凄まじかった。しかし、ギンギラギンの衣装に身を包んだスーパースターではありながら、どこまでも身近な印象を与える人で、どちらかと言うとお笑いタレントの立ち位置に近いような気がします。イギリスの大衆紙では「チンプ(=チンパンジー)」などと呼ばれていました。そんな姿が真っ先に浮かぶ自分にとって、デビュー当時のシリアスでストイックなエルトンはむしろ新鮮です。これはエルトン・ジョンがブレイクするきっかけとなったセカンド・アルバムですが、ジャケット通り、どちらかといえばモノクロームな印象を受けます。超名曲「僕の歌は君の歌」を擁したアルバムなので邦題はそちらを使っていますが、原題はシンプルに「エルトン・ジョン」です。エルトン自身及びエルトンに大きな才能を見出したガス・ダッジョン始め、周囲の人々の自信も示すアルバム・タイトルです。それにしても皆が絶賛する「僕の歌は君の歌」は本当に名曲だと思います。もちろん英米でベスト10入りしてますが、それほど派手なチャート・アクションではありません。じわじわと染みこんでくる名曲なんです。この曲は実に息が長いです。エルトン・ジョンの曲の中で生涯最高傑作だと言ったとしても鼻であしらう人は居ないでしょう。もしもエルトンがこの曲だけの一発屋で終わったとしてもいまだに聴かれ続けていたことでしょう。

f:id:montana_sf16:20230325081741j:image f:id:montana_sf16:20230325081800j:image f:id:montana_sf16:20231006025127j:image
 f:id:montana_sf16:20230325081817j:image f:id:montana_sf16:20230325081829j:image f:id:montana_sf16:20230325081843j:image🎦Elton John - Your Song (Top Of The Pops 1971) - YouTube

🎦映画『ロケットマン』「ユア・ソング(僕の歌は君の歌)」本編映像 - YouTube

このアルバムでは、デヴィッド・ボウイの「スペース・オディティ」を制作したプロデューサーのガス・ダッジョンとストリングス・アレンジメントのポール・バックマスターのチームが制作に携わりました。デヴィッド・ボウイも後にかなり派手な活躍をする人ですが、「スペース・オディティ」はちょうどエルトン・ジョンのこのアルバムのような音の感触です。ダッジョンとバックマスターのコンビの活躍は、ロックがそのフロンティアをどんどん広げていった時代の勢いを感じます。もともとダッジョンの起用は、デビュー作のプロデューサーだったスティーヴ・ブラウンが「僕の歌は君の歌」を聴いた瞬間に、とても重要な曲になると直感し、自分よりもより経験豊富なプロデューサーを起用すべきと感じたことに端を発します。おはちの回ってきたダッジョンは、無名なエルトンに難色を示しますが、ここでも「僕の歌は君の歌」を聴いて気持ちが変わったそうです。恐るべき曲です。レコード会社の人々も彼の驚くべき才能を認めていきますから、曲の力は大きいです。。あっ、すみません🙏💦、「僕の歌は君の歌」の話ばかりになってしまいましたが、他の曲も埋め草ではなくて、しっかりした曲ばかりです。エルトン・ジョンと作詞のバーニー・トーピンのチームの快進撃が始まりますが、そういう言い方には馴染まないしっとりとした名作です。

Elton John / Elton John (1970)