montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

デュアン・オールマン アンソロジー (2012―6)

f:id:montana_sf16:20231120090034j:image f:id:montana_sf16:20231120095240j:image💿️Duane Allman: An Anthology, 1972 - YouTube

その昔、仕事でお世話になった関係先の方が若くして病で亡くなれられました。仕事ももちろんできる人でしたが、何より人柄が素晴らしい人でした。お葬式の後、1年くらい経った後でしょうか、きちんと製本された追悼文集が送られて来ました。本当にみんなに慕われていた方でした。デュアン・オールマンは25歳の誕生日を待たずして事故で早世してしまいました。そして死の翌年にはこの作品が編まれました。彼もみんなから愛されていたのでしょうね。「いとしのレイラ」まで入ったコンピレーションはなかなか簡単にはできないのではないかと思います。関係者の努力に敬意を表するとともに、デュアンの冥福を祈りたいと思います。合掌。この二枚組作品はデュアン・オールマンの足跡を丁寧にたどったすばらしいコンピレーションです。弟グレッグと結成したアワー・グラスの曲に始まり、セッション・ギタリストとして注目を浴びるきっかけとなったウィルソン・ピケットの「ヘイ・ジュード」から、彼のセッション時代の代表曲が並びます。その時代の極めつけはもちろんかの「いとしのレイラ」。そうして最後はレコードの半分を使ってオールマン・ブラザーズ・バンドの演奏で締めくくります。まさにデュアンの結果的に短くなってしまった音楽人生をたどるには最高の選曲となっています。~続⤵️

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f:id:montana_sf16:20231120094908j:image f:id:montana_sf16:20231120095125j:image f:id:montana_sf16:20231120095014j:image🎦Eric Clapton & Duane Allman - Layla - YouTube

実に愛にあふれる選曲です。それにしてもセッション・ギタリストとして参加した曲を集めて、これほどギタリストの個性が強引に全体をまとめてしまうというのは稀有なことです。しかも、参加曲のメイン・アクトは、エリック・クラプトンを始めとして、アレサ・フランクリンボズ・スキャッグスウィルソン・ピケットなどの大看板ばかりです。ギターのスタイルも、各楽曲にあわせたバラエティー豊かな演奏で、決して我が道を一人歩むという類のものではありません。それでいて、実にデュアンその人の個性を感じ取ることができるという、誰からも尊敬される要素がつまった人です。デュアンの別名はスカイドッグ。天を駆け巡るスライド・ギターの素晴らしさが際立ち、確実にアメリカン・ロック最高のギタリストの一人です。そもそも、私個人的には、ブリティッシュ・ロックの横綱レッド・ツェッペリンアメリカン・ロックの横綱オールマン・ブラザーズ・バンドだと思っています、その中心に座るデュアンはもはや神に近いです。とやかく言わずに、この演奏に浸っていたいなあとしみじみ思います。とはいえ一言言いたい。このCDは紙ジャケ復刻盤で、実に丁寧な仕事がしてあります。LPについていた豪華ブックレットも復刻されていて素晴らしい出来です。そしてそこに書かれていた史料価値満載の英文は日本語訳もされています。で、この日本語訳はおおむね結構なんですが、ところどころ謎です。特に冒頭の太字のところに、彼のギター・プレイが「笹のファン」まで感動させたとあります。英文は単に「fan」なんですけど、何なんでしょうネ?🤔。LPからの転載だそうですが、一度読みましょうよ、と思いました。神様のエントリを自ら汚してすいません。。

An Anthology / Duane Allman (1972)