montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

エイジア 詠時感~時へのロマン (2012―2)

f:id:montana_sf16:20220613050446j:image🎦Asia - YouTube

邦題はこれで「エイジア」と読ませます。🏍️💨暴走族漢字ですww🤭 当時 流行っていたんですね。懐かしいです。このバンドはスーパー・グループでした。最近ではあまりありませんが、昔は複数の有名バンド出身者が集まってバンドを結成することが結構ありました。モノマネ四天王競演とかそ-いうのではなくて、たとえば、ミスチルとグレイとラルクとサザンから一人ずつ計4人のバンドができたみたいな感じです。当然、各バンドのファンが注目するワケですから、人気もそれだけ高いかというと、なかなかそうはいきません。大体もともと音楽性が似通ったバンドばかりですからファン層もかぶっていますし、それに何より、その元のバンド自体を超えられないですからね。このエイジアは、イエスキング・クリムゾンEL&Pバグルスと、最後を除いて超大物バンド出身者からなるバンドです。では元のバンドを超えたられたか?と言われると、実は妙な方向で超えています。何とこのアルバムは9週間連続全米1位の大ヒットとなり、全世界で1500万枚を売るモンスター・アルバムとなりました。「妙な方向」と申し上げたのは、他でもない、元のバンドはプログレッシブ・ロックの大御所として、いわゆる高度な音楽性で芸術の高みを目指す方向だったのに、このエイジアは見事に商業的な成功を収めたからです。そんなわけでプログレ方面の評価は散々でした。"音楽的な冒険がない" だのなんだのと言われ放題でしたからネ。もともとプログレとは言え、ロックですから、娯楽性は不可欠。それを前面に押し出したからって何が悪いのか?とも思いますけど。しかし、前にも書いたように、結成当時のインタビューでは、ギターのスティーブ・ハウを除く3人はやたらと「時代の精神」を語っていました。内容は全く覚えてませんが、いかにもプログレな語り口でしたから、本人たちもそっち方面での評価をこそ求めていたのかもしれません。

f:id:montana_sf16:20220613054437j:image f:id:montana_sf16:20220613054517j:imageVintage Asia 1982 Tour Shirt Small/medium Single Stitch Concert Band Rare Vtg Sm

f:id:montana_sf16:20220613055055j:image f:id:montana_sf16:20230612101725j:image🎦Asia - Heat Of The Moment (Official Music Video) - YouTube

アルバムは、イギリスのプログレ出身者ばかりということもあって、ブルース臭の少ない、体臭のしないロックが並びます。元キング・クリムゾンジョン・ウェットンのボーカルはうまいのですが、ボカロのような個性のなさで、見事にサウンドにマッチしています。スティーブ・ハウは実に楽しげにギターを弾きまくっていて、その溌剌さ加減がアルバム全体を引っ張っています。端正なブリティッシュ・ロックなんですが、ヒットした「ヒート・オブ・ザ・モーメント」を始め、キャッチーなメロディーを当時流行りのサウンドに載せて手堅くまとめたアルバムとなりました。せっかく集まったのに手堅くまとめる。面白い人たちです。彼らの曲は、MTV全盛の頃でしたから、あまりセンスのよろしくないPVとともにテレビからよく流れてきましたね。懐かしいです。テーマの選定をど-しよか?チト迷いましたが、メンバー的にはプログレに入れておくことにしました。強烈に時代を感じる音でもあるんですが、まあそれぞれの出身バンドと並べておくのが良いでしょう。

Asia / Asia (1982 Geffen)