montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

中森明菜 プロローグ<序幕> (2017―7)

f:id:montana_sf16:20230501165303j:image💿️プロローグ〈序幕〉 AKINA NAKAMORI FIRST - YouTube

中森明菜さんと自分は社会人同期です。とはいえ、自分のことは誰もそう呼んでくれませんけど…🙄、知らんがな←) いわゆる「花の82年組」です。松田聖子の大成功でアイドルの可能性に再び注目が集まり、この年、数多くのアイドルがデビューしました。今でも人気のある人が多いので「花」です。確かにこの年は、堀ちえみ小泉今日子松本伊代早見優石川秀美三田寛子などなど多くのアイドルがデビューしています。その後も息長く活躍する人が多いですけど、歌手一筋として現役が長いのは中森明菜だけです。その意味では彼女は別格でした。ただし、デビュー作である本作品「プロローグ<序幕>」の頃から別格だったかと言えばそんなことはありません。個人的にも当時デビュー・アルバムを買ったのは三田寛子だけだったりしますしwww🤭 (///∇///)/💦、世間的にも突出していたわけではなく、むしろ少し出遅れていたように思います。中森明菜は「ちょっとエッチなみるきーっ娘」というキャッチフレーズとともにデビューしたと記憶しています。当時の感覚からしても何とも言えない残念なキャッチフレーズがスタート・ダッシュにつながらなかった原因の一つではなかったでしょうか?🙄。中森は当時の多くのアイドルがそうであったように、「スター誕生!」から登場しました。史上最高得点で合格して、決戦大会でも数多くのプラカードが上がり、デビューにこぎつけました。めでたしめでたしではありますが、今にして思えば、あの決戦大会のやり方は非人道的でした。

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「スター誕生!」で彼女が歌い上げたのは山口百恵の「夢前案内人」です。このことはしばしば語られるエピソードです。そうなんです。中森明菜には山口百恵不在の穴を埋める役割を多くの人が期待していたということなんです。ま、本人にとっては迷惑な話だったかもしれません。さて、このデビュー・アルバムは、デビュー・シングル「スローモーション」発表の2か月後に発表されました。松田聖子のアルバムが成功したことで、アイドルといえどもアルバムを大事にする流れができてきており、各社ともにそこそこ気合が入っていました。デビュー曲「スローモーション」は来生えつこ来生たかお姉弟が中森の歌を聴いて、彼女のために作った曲何曲かの一つです。いかにも来生たかおらしいメロディーが美しい名曲で、これを情念を込めて歌謡曲的に中森明菜が歌っています。♪すてぇっぷ♪にぞくぞくします。「スローモーション」は残念ながら大ヒットとはなりませんでした。しかし、少し後の彼女の大ブレイク後に再発見されて以降、彼女の代表曲の一つとなっています。こんなにいい曲を歌っていたのかと驚いた人が多いのではないでしょうか。彼女のボーカルの凄さの片鱗もみえます。アルバムは全10曲ですが、作詞家が5人、作曲家が7人、編曲家が3人となっており、一つの色でまとめようとはしていません。曲調も結構さまざまですし、アレンジもギターばりばりから、テルミン(?)を使ったものから、正統派歌謡曲までアレンジもさまざまです。そんな楽曲を中森明菜が新人とは思えない貫禄で歌っています。松田聖子による鮮烈なアイドル歌謡に対して、この貫禄が懐古的な昭和歌謡っぽいことで、世間がその魅力に気が付くのに時間がかかりました。多くの人が後に再発見した恐ろしいアルバムです。

Prologue / Akina Nakamori (1982 ワーナー)