montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

ドゥービー・ブラザーズ ミニット・バイ・ミニット (2012ー8)

f:id:montana_sf16:20211013213230j:image💿️Minute By Minute - YouTube

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、好きなTV番組のひとつに「劇的ビフォー・アフター」があります。リフォーム前と後では家が見違えるように変わってしまいます。もちろん問題を抱えた家をリフォームするわけですから、素晴らしい方向に変化するのですが、たまに、あれっ?💦、アフターの方が住みにくそうだなぁ… なんて思うこともあります。自分ダケ?🙄  そんなことを思い浮かべました。ドゥービー・ブラザーズのこの作品は、リフォーム後の彼らの代表作です。初めて聴いた人は、先日、紹介したトム・ジョンストン時代のドゥービー・ブラザーズと同じバンドだとは思わないのではないでしょうか。それくらい違います。劇的ビフォー・アフターでは、リフォーム工事にかかると、家の基礎がぼろぼろになっていたことが発見されるというお約束があります。ドゥービーのリフォームはフロントマンのトム・ジョンストンの病気がきっかけになっていますから、バンドの基礎が壊れていたわけではありません。ジョンストン抜きでツアーに出ることになった時に、助っ人として声をかけたのが、マイケル・マクドナルドです。セッション・ミュージシャンとして活躍し、職人バンド、スティーリー・ダンにも参加していた人です。彼自身は単なる代役だと思っていたら、結局、トムは脱退、マイケルが正式メンバーになりました。~続⤵️

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f:id:montana_sf16:20230208173924j:image🎦The Doobie Brothers - China Grove (from Rockin' Down The Highway: The Wildlife Concert) - YouTube

🎦The Doobie Brothers - What A Fool Believes (Official Music Video) - YouTube

マイケルは単にメンバーになったという以上に、バンドの音楽の主導権を握ることになり、ドゥービー・ブラザーズは当時の言葉で言えばAOR、つまりアダルト・オリエンテッド・ロックに大方向転換します。このアルバムは方向転換から2作目。全米1位を5週にわたって続けた彼ら最大のヒット作となりました。本作では、マイケルが半分くらい曲を書き、なおかつリード・ボーカルもとっています。サウンドは、ギター中心の豪快なロックから、キーボード中心のソフト・アンド・メロウな作風に変化を遂げました。マイケルにはバンドを乗っ取ろうなどという野心などありませんでしたから、トムと並ぶ中心人物だったパット・シモンズの嗜好に合っていたことがこの変化を生んだんでしょうネ。🤔 当時は賛否両論ありました。自分は、当然「否」の方でした。ややパンク系にハマっていた時期でしたから、AOR自体に敵意のような気持ちを持っていた頃でしたし。ありえへん、コレは「堕落や」オモとりました。いつから関西人?← しかし、時は過ぎ、こうして改めて聴いてみると、悪くはないんですよネ。以前のドゥービーのことを忘れて聴いていると、マイケルの歌はうまいし、曲もよく出来ています。ごめんなさいネー🙏💦、と謝っておきます。とはいえ、ビフォー・アフターの教訓がもう一つあります。それは無理につぎはぎした家は結局住み心地が悪くなるということです。いかにも無理がある新生ドゥービーですから、このアルバムを境にバンド内はぎくしゃくし始め、ほどなく解散してしまいます。その後の復活はオリジナル・メンバーによるものとなりました。

Minute By Minute / The Doobie Brothers (1979)