montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

タモリ (2012―6)

f:id:montana_sf16:20230823100352j:image💿️タモリ - YouTube

森田一義さんのデビュー・アルバムです。確か当時はレコードからCDへの移行時期でした。さすがに☝️コレはCD化されないだろうと思ってましたが、あっさりとCD化されました。おまけに紙ジャケにまでなる始末。この作品は、音楽も入っていますが、中心はタモリのネタ、ネタ満載の作品です。最近ではこういう形態の作品はあまり見ません。昔の落語や漫才はかろうじて売っていますが、最近のお笑いの人はCDではなくて、DVDですからネー。しかし、音だけの方が、たとえネタ集であっても反復性が高いですし、ラジオも健在なことを考えあわせますと、みんながみんな映像つきである必要はないと思いますが、とにかくDVDにいってしまいます。音だけだとなんだか損した感じがするんでしょうか?🤔そんな中、綾小路きみまろさんの成功は眩しいです。それはともかく、この作品は何度聴いても結構面白いです。自分は、今の脱力したタモリさんも大好きで、「タモリ倶楽部」は毎週欠かさず見ています。しかし、この頃のちょっとアングラなジャズ・タモリの魅力はまた格別です。ネタの中には、世代を選ぶものももちろんあります。たとえば、美濃部元東京都知事や、田中角栄元総理、寺山修司横井庄一の物まねは、彼らをリアルタイムで知っている世代じゃないと面白味は分からないかもしれません。いかにも彼らが言いそうなフレーズ満載なんですよネ。ラジオのネタもBCL世代でないと。て言うか、今やBCL自体知らない人のほうが多いでしょうネ。😓

f:id:montana_sf16:20211222194143j:image f:id:montana_sf16:20220822125604j:image  f:id:montana_sf16:20211222194124j:image🎦タモリ - Tamori「教養講座"日本ジャズ界の変遷" - Culture Lecture "Changes Of Japanese Jazz Life" 」 - YouTube

一方で、アメリカ人コメディアンの日本人ネタや、農家に嫁いだ嫁の投稿「お昼のいこい」などは、時世ネタなのに、時代が下ってもいまだに変わらず有効だったりして、それはそれで面白いです。さらにまったく時代にかかわらない普遍的なネタも多いです。とても音楽的な、教養講座「日本のジャズ史」とアフリカ民族音楽「ソバヤ」など、自分の中に眠っていた、ジャズ観を決定付けるものでもありました。さらに全編を覆うハナモゲラ語のありようは、ジャズの精神の神髄だと思っています。しかし、何と言っても極め付けは、ベトナム人を知った今となっては昔より面白く感じる「四カ国語麻雀」です。これは、もう何回聴いても面白い。天才としか言いようがありません。言葉もまるで音楽のように聞こえてきます。やはりタモリさんの体に流れているのはジャズの血なんでしょうネ。ネタの成り立ちやらギャグのセンスやらのソレは、決してロックではなく、ジャズです。お笑い界はビートたけしダウンタウンなど、ロック的な人が多いのに、タモリさんだけは違います。当時のタモリさんは、ジャズのちょっとクールでアウトサイダーな魅力を体現していました。ジャズの匂いの濃い作品です。

タモリ / タモリ (1977)

※参考👇️

タモリ タモリ2(2013-4) - montana_sf16’s diary

タモリ ラジカル・ヒステリー・ツアー (2018-1) - montana_sf16’s diary