montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

シスター・スレッジ ウィ・アー・ファミリー (2015―7)

f:id:montana_sf16:20230310143004j:image f:id:montana_sf16:20230310144706j:image
 f:id:montana_sf16:20230310144648j:image WE ARE FAMILY (Complete Album) By Sister Sledge - YouTube

よく似た家族を目の前にすると、頬が緩むのはなんででしょうネ。シスター・スレッジのスレッジ四姉妹の写真を見ると思わず口元がほころびます。一目で姉妹と分かるよく似た顔の四人です。気取ったジャケットよりも裏ジャケの四人の方がそっくり具合が際立っています。シスター・スレッジは女性版ジャクソン5を目指して1971年に結成されました。結成当時はまだ最年長のデブラでさえ16歳、一番下のケイシーは12歳と、日本のアイドル並みの若さですが、御多聞に漏れず、姉妹は幼少の頃からゴスペルで鍛えた強者です。姉妹は1972年にアトランティックと契約しており、シングルやアルバムを発表して、そこそこの成績を残します。しかしながら、1977年のセカンド・アルバムがはあまりぱっとせず、姉妹は将来に不安を抱えてしまいます。そこに登場したのがシックの二人。アトランティック最大のヒットを放ったシックの二人に同社所属アーティストのプロデュースを持ち掛けます。誰でも良いという太っ腹なオファーに対し、並み居る大物ではなく、このシスター・スレッジが選ばれました。そして誕生したのが本作「ウィ・アー・ファミリー」です。シスター・スレッジにとってはサード・アルバムとなります。シックの「危険な関係」と同時期に制作されており、演奏陣はほぼ共通しています。曲もナイル・ロジャースとバーナード・エドワーズが全曲を作っています。このコラボは大成功します。

f:id:montana_sf16:20230310150225j:image f:id:montana_sf16:20230310150212j:image  f:id:montana_sf16:20230310145230j:image🎦Sister Sledge - We Are Family (Official Music Video) - YouTube

まずは、先行したシングル「グレイテスト・ダンサー」がR&Bチャートで1位、ポップ・チャートでも9位となる大ヒットを記録しました。姉妹にとっては初の全米トップ10ヒットです。この曲はもともとシックのアルバム用に作られたそうですが、女性視点で男性の肉体をエロエロに語る曲だからか、こちらに回されました。まだ若い姉妹はかなり抵抗を示したそうですが、二人に押し切られる格好で歌いました。結果は正解でした。続くシングルはアルバム・タイトル曲で、こちらもR&Bチャートで1位、ポップ・チャートでも2位となります。これらは今に残るディスコ・クラシックスになっており、今でもあちらこちらで耳にすることができます。姉妹一丸となったボーカルは本当に素晴らしい。アルバムには他にもポール・ウェラーがカバーした「シンキング・オブ・ユー」やザ・フォールのかっこいいバージョンも素敵な「ロスト・イン・ミュージック」など名曲揃いです。アルバム自体もソウル・チャートで1位、ポップ・チャートで3位の大ヒットを記録しました。シックのアルバムではボーカルは楽器のような扱いでしたけれども、さすがにこちらではボーカルが中心に座っています。二人は姉妹、特にケイシーの歌唱に惚れ込んでいたそうで、そのボーカルが映えるようにアレンジされています。エドワーズのベース、ロジャースのギター、トニー・トンプソンのドラムは鉄壁の布陣で、これだけを聴いていても十分に楽しいのですが、本作ではそれを横目に姉妹のはじけるような歌を楽しむのが筋というもの。姉妹の魅力がシックの二人に存分に引き出されています。