montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

レッド・ツェッペリン 最終楽章 (コーダ) (2014-3)

f:id:montana_sf16:20230820074200j:imagef:id:montana_sf16:20230820074213j:image💿️Led Zeppelin - Coda (Full Album) - YouTube

レッド・ツェッペリンの解散はあまりに突然でした。1980年9月25日にボンゾことジョン・ボーナムさんが亡くなり、同じ年の12月に解散が発表されました。メンバーの死によって解散というのはあまりに悲しい出来事です。フロントマンではありませんでしたが、ツェッペリンサウンドの要と言うべきボンゾのドラム抜きのツェッペリンはあり得ない。潔い決断でした。その後、何度か再結成ライブ的なことが行われましたが、公式なリユニオンはありませんでした。ツェッペリンの巨大さはメンバー個人個人の総和をはるかに超えていたので、ペイジ・プラントの両フロントマンにしても、ツェッペリンの奇跡を再現することはできませんでした。ある意味でバンドの理想形でした。

f:id:montana_sf16:20210727170808j:image f:id:montana_sf16:20210727170827j:image f:id:montana_sf16:20210727171410j:image

f:id:montana_sf16:20210727171428j:image f:id:montana_sf16:20230820075041j:image🎦John Bonham - Bonzo's Montreux live 1977 - YouTube

ちなみに個人的に思うに日本での成功は、意外と知られていなかった「素行の悪さ」が耳に届かなかったことも、多少なりあるようにも思われますが…。つまり当時の音楽雑誌を見ても そういったことは まず書かれていませんでしたから。ま、世界の中でも最も「お行儀が良い」とされている日本人ですからネー😉 あ、イヤ、失礼💦。話戻します。この作品はレコード会社との契約枚数を消化するために未発表曲をまとめて制作されたもので、ツェッペリン最後のスタジオ・アルバムです。各楽曲の録音時期はデビュー時から前作までと彼らの活動期間全部にわたります。しかし、さすがにジミー・ペイジ・リーダーはこれを見事に統一感あふれる作品に仕上げています。録音時期のばらつきなど微塵も感じさせません。このCDにはボートラが4曲入っており、未発表曲としては同じステータスであるにも係わらず、やはり佇まいが違います。プロデュース・ワークのなせる技でしょう。どの曲もなかなかの力作で、素敵なのですが、やや軽めな感じがするところが不人気の原因かもしれません。そんな中でも、やはり「モントルーのボンゾ」が注目です。ボンゾのドラムにエレクトロニクスを少々混ぜたドラム曲で、ボンゾへの愛が感じられる仕様になっています。全体にやはりボンゾのドラムは格別だなあと思わせるところがいいです。思えばツェッペリンの豪快伝説のほとんどはボンゾに帰せられていたような印象が残っています。実際にはそうではなかったようですが、豪快さんでした。昔、ミュージック・ライフ誌には「ヒー・セド・シー・セド」という読者によるお遊びコーナーがあって、ミュージシャンを題材にした小話の投稿が掲載されていました。ツェッペリン横綱だけによくその題材とされていたわけですが、その中でボンゾは豪快さんキャラだったようにかすかに記憶しています。はっきり覚えているのは、ジミー・ペイジ・リーダーの ドけちキャラでした。どんなエピソードからそうなったのかは定かではありませんでしたが、ミュージック・ライフ誌の読者の間では類稀なるケチンボとして記憶されています。ともあれ、レッド・ツェッペリンは本当に伝説になってしまいました。この作品は伝説を確認するためにある作品です。未発表曲集はこれのみ。丁寧に仕上げられた作品を最後に、ツェッペリンの伝説は完結しました。しかしながら、どうしても解散のことを思わずにはいられない非常に切ないアルバムです。😢💧

Coda / Led Zeppelin (1982 Swan Song)