montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!(2013―4)

f:id:montana_sf16:20230629131356j:image f:id:montana_sf16:20230226172853j:image💿️A Hard Day's Night - YouTube

ビートルズのクリップは滅多にテレビで放送されません。友人(※関西在住←)によれば、70年代半ばから後半にかけて京都でやっていたMTVの先駆け「ポップス・イン・ピクチャー」でもそうだったらしいです。人気はあっても高いので...という話だったようです。その代わり映画がありました。これはビートルズの最初の映画です。自分は何度も見ました。もちろん封切りから10年以上経っていたわけですが、その当時「ビートルズ復活祭」というイベントを地元の公会堂にて、しかも年に数回開催してまして、入場料も確か、600円から高くても1000円くらいだったと記憶しています。毎回ラインナップは違えどビートルズの全ての映画と「バングラデシュコンサート」など、おりまぜ 一開催につき🎦2~3本上映していました。なので、ボブ・ディランエリック・クラプトンレオン・ラッセルラヴィ・シャンカール等々、動く映像を観たのも初めてでした。ま、そんな時代だったんです。そしてその当時の仕掛人の一人が、皆さんよくご存知、星加ルミ子(←ミュージック・ライフ編集長)さんです。つまりビートルズ復活を願ってのイベントでした。解散したとはいえまだまだ根強い人気があったことを思い出します。あ、すみませんチト脱線しました💦、話戻します。この映画に関してはイギリスらしい映画だったと記憶しています。ビートルズの日常をコメディー・タッチで描いた作品で、いちいちイギリスっぽいシニカルなユーモアが漂っています。タイトルからして、「今日は大変な一日だった」みたいな感じですからネ。さすがに邦題はそのままというわけにはいかず、日本的にまとめました。まぁ確かに「やって来る」感じは強かったことでしょう。水野晴夫さん考案だそうです。米国での成功を企図した映画は大ヒットしました。同時に制作されて、特大ヒットとなったサントラがこのアルバムです。

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映画撮影の合間に2週間で制作されたアルバムながら、全曲オリジナル作品で占められています。アイデアがあふれ出てきていた状態だったということでしょう。この作品から4トラックのレコーダーが使われています。それまで2トラックを複数使用するなど工夫をしてきた彼らにとってはいかばかり嬉しかったことか。前作に比べるとサウンドが凝ってきました。しかし、いかんせん当時の録音です。60年代前半のポピュラー音楽の例に漏れず、バタバタした音になっています。ボーカルのクリアな音に比べ、ドラムを始め楽器群の音がどうしても古い。当時、クラシックの録音技術は進歩していましたから、そうしたチームに録らせてみたかったとも思います、何よりも生で見てみたかった。曲は映画に使われた曲が7曲、同時期に作られた曲が6曲、計13曲です。ビートルズは、「リヴォルバー」まできっちり14曲収録なので、1曲少ないことになります。オリジナルの解説にも断り書きがあるほどですから、こだわりだったようです。ジョンが10曲、ポールが3曲、今回はジョージの曲はありません。だんだん個性が際立ってきて、二人の曲作りはかなり作風が違ってきました。ジョンの方がパンクで、ポールの方が達者な感じです。佳曲ぞろいの中で、もちろん有名なのはタイトル曲と「キャント・バイ・ミー・ラヴ」でしょう。しかし、自分は「恋する二人」が好きです。妙な節回しが味わい深くて、ジョンのボーカルとハーモニカが素敵です。ビートルズがイントロでハーモニカを使ったのはこれが最後になりました。ところで、ビートルズの歌詞はとても分かりやすい英語で書かれているので、英語を学べば学ぶほど歌詞の意味が分かっていくので、達成感がありました。まさに英会話テキストにぴったりです。「恋する二人」はタイトルからして仮定法過去完了、「アンド・アイ・ラヴ・ハー」の一節は倒置法。久しぶりに聴いてみて英文法のお浚いをしてしまいました。

A Hard Day's Night / The Beatles (1964 Parlophone)