montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

イーグルス・ファースト (2014―7)

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f:id:montana_sf16:20230729155102j:image💿️Eagles - YouTube

イーグルスはウエスト・コーストを代表するバンドであり、アメリカを代表するバンドでもあります。その中心人物となるドン・ヘンリーはテキサス、グレン・フライはシカゴ近辺の出身ですからウエスト・コーストとは関係ありませんけど、だからこそ代表なんでしょうね。グレンはデビュー前にはJDサウザーと同居していましたし、その階下にはジャクソン・ブラウンが住んでいたそうです。そして、ドン・ヘンリーとともにリンダ・ロンシュタットのバック・バンドをやっていて、さらにジェームス・テイラーとも親交がありました。まさにウエスト・コースト・オールスターズです。こうなるとサイケデリック時代の後のウエスト・コースト・サウンドの代表とされても全く問題なさそうです。というか、この一連の人脈が奏でた音楽がウエスト・コースト・サウンドだといえるのでしょう。グレンとドンの二人はリンダの元を旅立ったわけですが、リンダは怒るどころか、バンドやるならこの人、とバーニー・レドンを紹介したそうですから器が大きいです。さすがです。彼ら三人はベースにランディ・マイズナーを加えてここにイーグルスが誕生しました。ジャクソン・ブラウンの紹介でデヴィッド・ゲフィンとレコード契約を結ぶと、ブリティッシュ・ロックに憧れがあったのでしょう、彼らはプロデューサーにストーンズレッド・ツェッペリンのエンジニアとして有名だったグリン・ジョーンズを希望します。グリンは最初は乗り気ではなかったそうで、断ろうかと思っていたけど、四人のボーカル・ハーモニーを聴いてやる気になったと語っています。デヴィッドといい、グリンといい、後に色々とごたごたの種になるのですけども、ここまではよかったんですね。

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f:id:montana_sf16:20230729164845j:image🎦Eagles Take it easy 1977 - YouTube

ロンドンで制作されたファースト・アルバムがこれです。ジャケットはヨシュア・ツリーです。実際に撮影時に鷲が飛んだそうですから、将来の大成功が約束されていたのでしょうね。明け方、ペヨーテを飲んでヘロヘロになりながらの撮影だったこともあれこれ暗示しています。サウンドの方は自分も含めみなさんが思い浮かべるところのウエスト・コースト・サウンドです。何といっても「テイク・イット・イージー」です。ジャクソン・ブラウンの作った曲にグレンが歌詞をつけたということで、まことに爽やかなサウンド、これぞウエスト・コースト・サウンドの代名詞です。ボーカル・ハーモニーに加えて、バーニーのバンジョーが活躍するのもポイントが高いです。しかし、続く「魔女のささやき」がすでにドン・ヘンリーのボーカルが中心となったなかなかに重いナンバーです。こ-なると「ウエスト・コースト=爽やか」というのも思い込みだけなんですかネ…🤔 イーグルスの強みは全員がボーカルをとれることにありました。それにこの作品ではまだフライ・ヘンリーのコンビは成立しておらず、全員が作曲もしていました。それぞれが持ち味を発揮している充実のデビュー作と言ってよいでしょう。チャート・アクションはさほど派手ではありませんでしたが、とりあえずは大成功ですし、彼らの場合、あえて説明しませんが、後に「グレーテスト・ヒット」が史上1位の売り上げを記録しますから、このアルバムの中のシングル曲はおそらく各家庭に常備されているはずです。ウエスト・コーストと言えばイーグルスとされるのもこのアルバムを聴けばよく分かります。カントリーとロックをうまい具合に溶け合わせたサウンドはオールスターズの面々の活躍とともに世界に冠たるウエスト・コースト・サウンドを確立しました。後の大成功を知っているだけに多少なり毒を吐きたいトコロでしたが、降参です…✋😖✋ これはこれで名盤と認めましょう。

Eagles / Eagles (1972 Asylum)