montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

サラ・ヴォーン・ウィズ・クリフォード・ブラウン(2014―1

f:id:montana_sf16:20240403135945j:image f:id:montana_sf16:20240403144134j:image💿️Sarah Vaughan with Clifford Brown - Sarah Vaughan - YouTube

当然ながらサラ・ヴォーンは大御所ですけども、このアルバム・ジャケットは漫画的に可愛いです。何とも愛くるしいですよね。当時、サラさんは30歳くらいですが、この写真ではもっと若く見えます。この作品は、もともと「サラ・ヴォーン」というタイトルで発売されていますが、再発時に「サラ・ヴォーン・ウィズ・クリフォード・ブラウン」と名前が変わりました。夭折したトランペッター、クリフォード・ブラウンの歌伴の傑作の一つであることを宣言したということでしょう。クリフォードの歌伴としては、ヘレン・メリルとの作品の方が有名ですけど、この作品も負けてはいません。巷間、傑作として人口に膾炙することが多い名作であることは間違いありません。実を言うと自分のジャズ・ボーカル初体験作品でもあります。参加ミュージシャンは、ピアノにジミー・ジョーンズ、ベースにジョー・ベンジャミン、ドラムにロイ・ヘインズというサラのレギュラー・トリオに、クリフォード・ブラウンのトランペット、ポール・クィニシェットのテナー・サックス、ハービー・マンのフルートが加わっています。さして、ジャズに造詣の深くない自分にはクリフォード・ブラウン以外のミュージシャンは全く馴染みがありません。スーパーなスターではないということだと解釈しますが、違っていたらご容赦ください。~続⤵️

f:id:montana_sf16:20240403154139j:image f:id:montana_sf16:20240403154251j:image f:id:montana_sf16:20240403154219j:image f:id:montana_sf16:20240403154324j:image 
f:id:montana_sf16:20240403154528j:image f:id:montana_sf16:20240403154543j:image💿️Sarah Vaughan with Clifford Brown - Lullaby of Birdland (EmArcy Records 1954) - YouTube

ある評論に、どんな凡庸なミュージシャンも神がかって聞こえるのがジャズの名盤だというのがありました。これ以外に知らない彼らを凡庸というつもりはありませんが、少なくとも、このアルバムでの彼らは、自分には神がかって聞こえます。特にジョーンズさんのピアノ。高田敬三さんのライナーでは、「眠気を誘う様なピアノ・ソロ」とか「春の陽光を思わせる様な華麗なピアノ・ソロ」と形容され、「サラの歌に寄り添うようにして、細かな指さばきから、リリカルに美しいフレーズを紡ぎ出す」と的確に表現されています。リズム・セクションも控えめな録音ですが、素晴らしいです。そんなミュージシャンと一緒に天才クリフォード・ブラウンの力強くて明るくて溌剌としたトランペットが冴えわたっています。このバランスが素晴らしい。そして、徹夜で遊んでいても、リハーサルを必要としないという怪物のようなサラさんのボーカルはやはり凄いです。彼女自身もこの作品をベストの一つにあげていたことがあるそうですから、若い頃の自信作なんでしょうね。そりゃそうでしょ-。聴けばわかります、音もいいです。1950年代の作品というのはだいたい音がいいんですよね。何なんだ?、と思います。そんな良い音で、演奏も歌も完璧にジャズを奏でます。冒頭の「バードランドの子守唄」から徹底的にやられます。これがジャズ・ボーカル初体験でしたから、ハードルは上げるだけ上げてしまったことになります。なので、ちょっとやそっとのボーカルには納得しませんからぁ~。。自分。