💿️Whitesnake - Come An' Get It (1981) (2007 Remaster) - YouTube
ホワイトスネイクは、ディープ・パープルから巣立ったデヴィッド・カヴァーディルとゆかいな仲間たちのバンドです。デヴィッド以外は頻繁にメンバーが交代しますので、デヴィッドのソロとしても良かった気もしますが、やはりバンドへのこだわりがあるのでしょうね。この作品はホワイトスネイクの「初期のキャリアを代表する1枚」です。ライナーノーツには、そう聞かれて、「全くその通りだ」「オリジナル・ホワイトスネイクがレコーディングしたアルバムの中で、最も完成度の高い作品だと思う」と答えるデヴィッドさんが活写されています。当時のホワイトスネイクは、ほぼオリジナル・メンバーでしたが、キーボードとドラムスは元ディープ・パープルのジョン・ロードさんとイアン・ペイスさんになっています。まるでディープ・パープルじゃないかと当時は思ったものです。しかし、音楽は随分と違います。ホワイトスネイクは後にアメリカで大成功を収めることになりますが、この初期の作品を聴いても、とてもアメリカンな感じを受けます。ブルースを基調としたハード・ロック路線です。個人的には、サザン・ロックの中では、最もブリティッシュ・ハード・ロックに影響を受けたと言われるレイナード・スキナードを思い出しました。かといってブリティッシュ・バンドで最もアメリカンというわけでもありませんケド。ジャケットは猥褻だということで、アメリカで発売禁止になり、差し替えが行われています。これはオリジナル・ジャケットの紙ジャケ盤ですが、どこが猥褻か分かりますか?小さい写真だと分かりませんネ?🤔 大きな写真でもスケベな人しか分からないと思います。ま、そんな逸話もとてもハード・ロック的です。蛇とリンゴ。ヘビメタの王道を行く堂々たるジャケットです。サウンドの方も真っ向勝負のハード・ロックです。
🎦Whitesnake - Don't Break My Heart Again (Official Music Video) - YouTube
ヘビメタという言葉を使うには、ブルースっぽいので、あえてハード・ロックとしてみましたが。デヴィッドは、パープルで発掘された才能です。彼らがいなければ、ショップ店員からいきなり音楽でスーパースターになることはありませんでした。そうした恩義を感じてだろうと思いますが、恩人の二人をバンド・メンバーに入れています。しかし、バンドはもはや完全にデヴィッドのものですから、恩人枠で入れてもらっても長続きはしないことは明らかです。聴けば分かるさジョンのキーボードですけれども、あまり大活躍しているとは言えません。いい味を出している場面もありますが、概ね地味です。ここは素直にデヴィッド中心に楽しむのが正解です。パープル時代は、グレン・ヒューズさんというもう一人のボーカリストがいました。向こうの方が不満が大きかったですが、彼も一人で思い切り歌いたかったことでしょう。ここではさらに生き生きとしています。楽曲は全般にキャッチーなメロディーを持っていますし、長い楽器のソロが入るわけではないポップな仕様になっています。ポップと言い切るにはハードですけれども、とても聴きやすいロックなアルバムだと思いますが、ど‐でしょう。
Come An' Get It / Whitesnake (1981 Sunburst)