💿️Deep Purple - Burn (Full Album) - YouTube
お家騒動直後、第三期ディープ・パープルのお目見えです。第二期は、イアン・ギランとリッチー・ブラックモアの確執で継続不能となり、ギランは早々と脱退宣言をします。さらには、リッチーまでも辞めると言いだしました。みんなで説得すると、交換条件としてベースのロジャーが辞めさせられることになりました。シン・リジーのフィル・ライノットを入れたかった、作曲を独占したかった、もっとブルースよりのベースが欲しかった。などなど、ま、真相は闇の中ということです。代わりに加入したのは、まず、ベースのグレン・ヒューズ。この人はボーカルもとり、トラピーズというバンドでそこそこ成功していました。ボーカルには、フリーのポール・ロジャースを入れたかったそうですが、それは叶いませんでした。それで、ボーカルがなかなか決まらず、スーパースターなのに新聞広告まで出したそうですが、結局、当時ほぼ無名のセミプロ、デヴィッド・カヴァーデルが抜擢されます。こちらはシンデレラ・ストーリーです。ショップ店員だったそうですから。そして、満を持して発表されたのがこのアルバムです。ぶっちゃけ、とてもカッコいい作品です。こんなblog書いてるわりに言うのも何ですが? 自分がリアル・タイムで知っているのは、このアルバム辺りからですし、思い入れも強いです。特にタイトル曲は素晴らしいです。リフもカッコいいですが、ギター&オルガンのソロが凄い。改めて聴くと、とんつくとんつく鳴るドラムがちょっと残念ですケド、パープル独自の「様式美」が極限にまで発揮された名曲だと思います。ただ、これまでに比べると、ややファンキーな感じもします。て言うかそこがグレンとデヴィッドの持ち味でもあるのでしょう。バンドの主導権は完全にリッチー・ブラックモアさんの手に握られたようです。人事異動を繰り返して、権力を掌握するというサラリーマンの鑑のような人です。リッチーに関しては、掲載済みの記事(※レインボー公演+アルバム紹介→イン・ロック)でも触れましたが、見事ハイタッチ成功~✋💦! ♪( ´∀`)人(´∀` )♪なんて嬉しい経験もありましたが、正直あまりお友達にはなりたくないタイプです…。😓 ~続⤵️
🎦Deep Purple - Burn 1974 Live Video HQ - YouTube
ま、そんなこんなで、要するにリッチーは、よりブルース寄りの音を求めていたということです。後にポップになったり、トラッドっぽくなったりする人ですから、ちょっと意外な気もしないではありません。このあたりもレッド・ツェッペリンへの対抗意識なのかもしれませんネ?ま、ともあれ「バーン」推しだった自分に対し、ちょっと大人ぶった友だちが、「いや、『セイル・アウェイ』こそが一番だ」とか言いながら、スカしてたのを思い出します。てか、ソレ言うならもっとブルースな「ミストリーティッド」でゎないんかぁーいっ💦 ("`д´)/ なんつって💦、さらにはグレン・ヒューズさんもボーカルをとっているので、厚みが増しました。そして、ジョンのシンセサイザーも目立っています。グレンのベースはよりファンキーですし、第二期に比べると落ち着いた気がします。メンバー交代直後の作品なので、フレッシュな気合を感じますし、堂々とした中にも初々しい魅力に満ちています。様式美からは少しズレつつあるのですが、ハード・ロック作品として完成度の高い傑作だと思います。
Burn / Deep Purple (1974 Purple)