montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

ディープ・パープル メイ ド・イン・ヨーロッパ(2014―4)

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f:id:montana_sf16:20230821152622j:image💿️Deep Purple - Made in Europe (Russian Edition) - YouTube

このジャケットは英米盤「メイド・イン・ジャパン」と同じデザインになっています。ライブの名作として名高い同作にあやかった作品だということが一目瞭然です。あちらは金、こちらは銀。売り上げは天と地ほども違いました。第三期ディープ・パープルの最後のツアーを収めたライブ盤です。1975年4月に行われたコンサートは、オーストリア、ドイツ、最後にフランスで行われました。この作品の収録は大半がドイツ公演のものだとも言われています。収録された楽曲は、すべて「紫の炎」と「嵐の使者」からのものです。潔いですね。オープニングは♪パナホーム♪で有名な「バーン」です。ソロの部分がスタジオ盤ほどかっちりしていないので、このバージョンはあまり人気がないようです。自分もスタジオのホーが好きです。「紫の炎」からは、「ミストゥリーティッド」に「ユー・フール・ノー・ワン」、「嵐の使者」からは「レイ・ダブル・ディーラー」と「ストームブリンガー」。合わせて全部でわずか5曲です。しかも2枚組になるはずでしたが、結局1枚に収まりました。リッチー・ブラックモアさんの最後のステージを収めたというところが意義深いところです。しかし、最後だからと言って決してダレているわけでもなく、いつもの通りやっています。←という風情がなかなかいいです。

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f:id:montana_sf16:20230821154039j:image f:id:montana_sf16:20230821154312j:image f:id:montana_sf16:20230821154103j:image🎦Deep Purple - Burn (Live 1975) - YouTube

そして、第三期の唯一のライブ盤だというところもポイントが高いです。デヴィッド・カヴァーディルさんのボーカルはソウルフルでライブに映えます。後にホワイトスネイクでメタル界に君臨するのも分かります。ディープ・パープルはやはりライブ・バンドなんですネー。お家騒動で何やらかんやら話題に事欠かない人たちでしたし、スタジオ・アルバムはどれも一癖あって、メンバーの意見が一致した会心の出来というところになかなか到達しない人たちでした。しかし、このライブの手馴れた感じは凄くいいです。そもそも楽しそうです。イアン・ペイスさんのドラムもライブの方が走っていて自分にはしっくりきます。ジョン・ロードさんのキーボードは、様式美だとスタジオになりますが、疾走感は断然ライブです。4人も名前を出すと、残りのグレン・ヒューズさんに触れないわけにはいきません。彼のベースもいいんですよね。ファンキーなタッチで賑やかです。それに彼のボーカルもなかなか捨てがたいですし。しかし、さほど売れませんでした。イギリスではチャート順位だけをとると「メイド・イン・ジャパン」よりも高いんですが、アメリカでは桁が二つ違う惨敗ぶりです。日本でもリッチーを追い出した第三期はやっぱり分が悪い。決してベストのライブではないのかもしれませんが、このアルバムは、ディープ・パープルのライブ・バンドとしての質の高さを証明していると思います。個人的には当時の発掘ライブがもっと出てもよいのにと思います。

Made in Europe / Deep Purple (1976 Purple)