🎦BLACK SABBATH - "Paranoid" (Official Video) - YouTube
すかっ!とヘビメタで行きましょう。ブラック・サバスです。暗黒の安息日、おどろおどろしい名前です。ホラー映画の題名からとられたバンド名、人を恐怖におののかせる音楽を目指したというとんでもない人たちです。ブラック・サバスはイギリスを代表するヘビー・メタル・バンドです。しかし、レッド・ツェッペリンやディープ・パープルなどに比べると、日本では今一つ知名度が低いです。むしろ、初代ボーカリストだったオジー・オズボーンがテレビで人気者になってからの方が日本では有名です。名盤を数々生み出しているのに、有名な曲と言えば、「パラノイド」が断然一番、次いで「アイアン・マン」くらいなもので、「パラノイド」の一発屋だと思っている人がいて心底驚いたことがあります。西洋ではおどろおどろしいコンセプトが見事に受けて、サバスはヘビメタの最重要バンドの一つとなっています。幽霊やお化けを怖がるポイントが西洋と東洋では少し違っていますから、そこが大きく響いているのかもしれません。大体このジャケット。本当に怖がらせようとしているのかと思います。まるで工事用ヘルメットをかぶり、風呂敷をマント代わりに羽織った中年男がビニールの刀を振り回しているとしか見えません。👀💦、怖いんですかネ-?、イギリス人は。。。?🙄
🎦BLACK SABBATH - "Paranoid" Birmingham 2012 (Live Video) - YouTube
ブラック・サバスはギタリストのト二ー・アイオミを不動のメンバーとして、それ以外はメンバー・チェンジが頻繁です。特にボーカルがコロコロ変わるのが面白いところです。初代ボーカルはもちろんオジー・オズボーン。彼のボーカル以外はサバスではないという原理主義者もいます。そのオジーの時期の代表作は、小野島大は4枚目「ブラック・サバス4」(ロックがわかる超名盤100)ですが、渋谷陽一は3枚目の「マスター・オブ・リアリティー」(ロック・ベスト・アルバム・セレクション)です。ミーハーな自分は、この2枚目「パラノイド」が一番好きです。なんたってタイトル曲がいいです。笑ってしまうくらいものすごくシンプルな曲ですが、その破壊力は凄いものがあります。そして、♪あ~いあ~む、あいあんまん♪の「アイアン・マン」もいいです。怖いやろ~、ほらほらぁ、というギターのイントロに始まって、恐怖音楽志向がもろに現れてます。ロック好きな後追いの若い人たちは意外に感じるかも知れないケド、そもそも当時は「ヘビメタ」という言葉すらありませんでした。物事には必ず「始まり」があって、つまり彼らがヘビメタの元祖の一つであることは間違いないです。構造をもった建築的な曲想がその所以です。~続⤵️
それにしても、同時期のグランド・ファンク・レイルロードとは全く違います。どちらもシンプルなハード・ロックですが、見せる表情がまるで違います。陰と陽というわけではありませんが、水と油のようです。ここで聴かれるイギリス流恐怖感覚ヘビー・メタルはとてもシンプルです。オジーは声域が狭いらしく、ですがそれもシンプルさを際立たせる一つの魅力になっています。ドスを効かせたボーカルの迫力はなかなかのものです。ミーハー的には素晴らしいアルバムだと思います。
Paranoid / Black Sabbath (1970)