montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

ドリーム・シアター イメージズ・アンド・ワーズ (2020―4)

f:id:montana_sf16:20230420115816j:image f:id:montana_sf16:20220712063415j:image💿️Dream Theater Images and Words Full Album - YouTube

🎦Images and Words - YouTube

ドリーム・シアターは「1985年、ボストンのバークリー音楽院に通っていたジョン・ペトルーシ(G)、ジョン・マイアング(B)、マイク・ポートノイ(Dr)の3人が中心となって活動開始」しました。アルバム・デビューは1989年、このアルバムは1992年のセカンド・アルバムです。ドリーム・シアターは、上記の3人に加えて、キーボードにマイアングのバンドメイトだったケヴィン・ムーア、そしてもう一人、オーディションに応募してきたカナダ出身のボーカリスト、ジェイムズ・ラブリエを加えた5人組です。このボーカリスト選びが難航しました。バンド結成時のボーカリストは早々に解雇され、デビュー作に起用されたチャーリー・ドミニシもやがて追い出されます。その後、2年近いボーカリスト不在期間に200人を超える候補者の中からラブリエに白羽の矢が立ちました。その後、彼が不動のボーカリストです。本作品の発表に先立ち、ドリーム・シアターはワーナー系のATCOレコードとアルバム7枚を制作する契約を結びます。デビュー作がさほど商業的に成功したわけではありませんから、破格です。それほど彼らの音楽が高く評価されたのでしょう。ATCO第一弾にしてラブリエ参加後初のアルバムがこの「イメージズ・アンド・ワーズ」です。ドリーム・シアターによる今日までの全作品の中で最も商業的に成功したアルバムですし、シングル「プル・ミー・アンダー」はドリーム・シアター史上唯一のトップ10ヒットになりました?トップ10とは言っても、全米メインチャートではなく、メインストリーム・ロック・トラックスの10位です。とはいえ、アルバムは1995年にはゴールド・ディスクに輝いていますから、根強いドリーム・シアターの人気ぶりが分かるというものです。息が長い。プログレッシブ・メタルと呼ばれるドリーム・シアターの作風はこの作品ですでに完成しています。~続⤵️

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f:id:montana_sf16:20220712064111j:image f:id:montana_sf16:20220712064037j:image🎦Dream Theater - Pull Me Under [OFFICIAL VIDEO] - YouTube

🎦Dream Theater - Another Day [OFFICIAL VIDEO] - YouTube

音楽教育を受けた器楽奏者が中心ですから演奏テクニックは申し分ないうえに、妥協なしに選んだ理想の実力派ボーカリストが加わりましたから、鬼に金棒状態です。プログレッシブ・メタルは直の先輩がラッシュ、先祖がイエスジェネシスなどのプログレッシブ・ロックメタリカアイアン・メイデンなどのヘヴィメタルです。複雑でドラマチックな構成をもった大曲がこれでもかと並んでいます。アルバムは「プル・ミー・アンダー」から始まります。8分を超える大曲にドリーム・シアターの魅力をすべて注ぎ込んだ分かりやすい名曲です。突然終わる工夫も面白い。冒頭に名曲を持ってきて、あとは一気呵成に怒涛の演奏が最後まで突っ走ります。メンバー各自のソロもふんだんに盛り込まれて、それぞれのテクニックも堪能できるものの、やはり中心に座っているのはまるでクラシックのような折り目正しいアンサンブルです。自分にも楽器ができればその凄さがもっと分かると思うと残念です。この作品は当人たちは2枚組にしたかったそうですが、レーベル側に拒否されています。泣く泣く省いた曲は後にEPで発表しています。前作から3年で貯めに貯めたエネルギーが凝縮されており、今日にまでつながるドリーム・シアターの礎を築くに至った名作になりました。

Images And Words / Dream Theater (1992 ATCO)