montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

バッド・カンパニー バッド・カンパニー (2012―5)

f:id:montana_sf16:20231217173005j:image💿️Bad Company: "Bad Co. (Deluxe Edition)" (1974) - YouTube

年輩の方にはフリーの、やや若い方には新生クイーンの、女性週刊誌好きの人には奥さんが日本人だった。ということで記憶に残っているポール・ロジャースが在籍したスーパー・グループがバッド・カンパニーです。四人のバンド・メンバーのそれぞれが成功したグループに所属していたことから、スーパー・グループとして世間の期待を一身に集めていたバンドでしたが、結果的に期待にたがわぬといいますか、期待以上の大活躍となりました。しかも、あのツェッペリンによるSwan Songレーベルから発売ということもあり話題性満載、そしてシンプルにバンド名を高らかに宣言した彼らのデビュー・アルバムです。見事に全米1位を獲得し、アメリカだけで500万枚を超える大ヒットを記録しました。先行してシングル・カットされた「キャント・ゲット・イナフ」もトップ10ヒットとなり、彼らの代表曲となりました。この曲は当時、ラジオでかからない日はなかったと思います。しかし、この曲、いい曲だとは思いますが。ただ、バッド・カンパニーはどんなバンドか、一曲で表わせと言われるとあまり選ばれない曲でしょう。フリー最大のヒット曲「オール・ライト・ナウ」が同じようにフリーを一言で表わす曲じゃないですから、これはポールの性なのかも知れません。バドカンのデビュー当時はまだ洋楽を聴き始めて間がない頃でしたが、何だか凄いバンドがデビューするんだなぁと思った記憶があります。発表されたアルバムは、期待にたがわぬ凄味を感じました。同時に、ブルースに根差したとてもシンプルなロックは、中学生には少しとっつきにくいものでした。~続⤵️

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f:id:montana_sf16:20231217182501j:image f:id:montana_sf16:20231217182513j:image f:id:montana_sf16:20231217182535j:image f:id:montana_sf16:20231217182553j:image f:id:montana_sf16:20231217182606j:image🎦Bad Company - Can't Get Enough (Official Music Video) - YouTube

🎦Bad Company - Ready For Love - DKRC 1974 - YouTube

しかし、時を経るにしたがって、自分にも彼らの魅力が良く分かるようになり、結局、今でも大好きです。全8曲。35分に満たない短いアルバムです。しかし、この中から、シングル・ヒットした前述の「キャント・ゲット・イナフ」と「ムーヴィン・オン」の他、「ロック・ステディー」、「レディ・フォー・ラヴ」、「バッド・カンパニー」の5曲は今でもアメリカではラジオでよくかかるクラシックです。「レディ・フォー・ラヴ」はバンド・メンバーの一人ギターのミック・ラルフスが在籍したモット・ザ・フープルの曲ですが、これこそが最もバッド・カンパニーらしい名曲だと思います。無骨なリズムと土性骨の座ったポール・ロジャースの歌。涙が出そうになるくらいかっこいいです。自分がポールの生歌を聴いたのは、以前、当blogにて掲載いたしました、武道館での "一夜限りの初来日公演" です。そして2度目は横浜アリーナで行われたクイーンの再結成コンサートでした。全く違う個性のフレディ・マーキュリーの歌を歌うということでいぶかしく思っていたのですが、見事に自家薬籠中の物にしていて、その力量に圧倒されました。ホント凄い人です。ポールと同じくフリーからやってきたドラムのサイモン・カークは、「バッド・カンパニーというのは、フリーで感じるようになったプレッシャーや苦悩から救ってくれるものだったな。皮肉みたいだけど、自由を感じたよ。」と語っています。それぞれの活動に不自由を感じていたメンバーにとっては、「文字通り『夢の実現』だった」わけです。そんなバンドの雰囲気が、音楽に集中することを可能にして、シンプルでとても力強い作品を作り出したのだと思います。素晴らしいアルバムです。

Bad Company / Bad Company (1974 Swan Song)