montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

エルヴィス・プレスリー エルヴィスのゴールデン・レ コード第1集 (2019―11)

f:id:montana_sf16:20240108054305j:image f:id:montana_sf16:20240108054312j:image💿️Elvis' Golden Records (1958) - YouTube

キング・オブ・ロックンロール、エルヴィス・プレスリー初のベスト・アルバムです。エルヴィスが徴兵されたことで音楽活動が低調になった時期に渇望されて発表されたため、長期にわたって大ヒットとなった作品です。1958年4月発表で、翌年12月までチャートインしました。エルヴィスの登場は自分が生まれる前のことな上に、当時のアメリカ社会は遠い遠い世界でしたから、その衝撃を追体験することは全く無理な話です。しかし、遠く離れた日本でもエルヴィスのスーパースターぶりだけは伝わっていたことを覚えています。自分のエルヴィス初体験は、テレビでみた「エルヴィス・オン・ステージ」でした。袖に縄のれんをつけて、もみあげを伸ばしたエルヴィスを、ムガール帝国の王様をみるような心持で眺めていたことを憶えています。功成り名を遂げた、遠い遠い銀幕の大スター。そのエルヴィスがアメリカの若者を変えた革命児であったことを後に知って、何とも違和感を覚えたことも確かです。スーパースターとしてのエルヴィスと、ロックンローラーとしてのエルヴィスとは容易には結びつかなかったものです。この作品は大ブレイク作である「ハートブレイク・ホテル」から「監獄ロック」までのヒット曲を収めた、まさにロックンロールで革命を起こしたエルヴィス・プレスリー21歳から22歳の記録です。「ラヴ・ミー・テンダー」まで入って、エルヴィスの有名曲をまずは網羅しています。~続⤵️

f:id:montana_sf16:20240108073153j:image f:id:montana_sf16:20240108073218j:image f:id:montana_sf16:20240108073244j:image f:id:montana_sf16:20240108073254j:image f:id:montana_sf16:20240108073303j:image f:id:montana_sf16:20240108073319j:image 
f:id:montana_sf16:20240108073330j:image🎦elvis presley-hound dog - YouTube

🎦Elvis Presley - Jailhouse Rock (Music Video) - YouTube

本当の革命はこれ以前のサンレコード時代でしょうし、円熟期からスーパースターとしての苦悩が露わになるのはこれ以降の時代でしょうから、エルヴィスをこれ一枚で分かった気になるのは早計だとは思います。しかし、記号的に彼を象徴する曲はほぼここにあります。アルバムは「ハウンド・ドッグ」で始まります。エルヴィス登場の衝撃は追体験できないにしても、「ハウンド・ドッグ」の衝撃は体験できます。突然鳴らされて盛り上がる曲としては他に追随を許さない。ロックンロールはこのエルヴィスの歌いだしで始まったとも言えます。「冷たくしないで」とのカップリングで発表されたシングルは最終的には1000万枚近くを売る大ベストセラーになりました。ま、当然でしょう。ロックンロール史の中でも最も重要な曲の一つであることは間違いありません。凄いですね。この曲と並ぶのが「監獄ロック」であり「ハートブレイク・ホテル」でしょう。ロックンロールの教科書とも言えるエルヴィスのパフォーマンスです。一方、「ラヴ・ミー・テンダー」を筆頭とするバラード系の曲はかなりカントリー色が濃い。つまり、こちらがアメリカの「良識」なんでしょうね。エルヴィスはメイン・チャートの他にR&Bチャート、カントリー・チャートの三つにランクインします。当時のクロスオーバーだったわけです。カントリーっぽいヒップホップ、ジャンルレス、クロスオーバーと言われるポスト・マローンはエルヴィスの現代版とも言えます。エルヴィスはあまりにスーパースター過ぎて、後の音楽シーンへの影響度の点で同世代のチャック・ベリーに見劣りするように言われますけども、そんなことはありません。個人的にもロック好きを自認している以上、けっして素通りは出来ませんし、今に生きるこの強烈なパフォーマンスは永遠に人々を魅了し続けることでしょう。

Elvis' Golden Records / Elvis Presley (1958 RCA)