montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

カール・ベーム モーツァルト:交響曲第40番、第 41番(2012―11)

f:id:montana_sf16:20240127154813j:image💿️Mozart: Symphonien Nr. 40 · Nr. 41 »Jupiter« Wiener Philharmoniker Karl Böhm, conductor - YouTube

週に一度はクラシックか現代音楽を聴く予定でしたが、少し時間があいてしまい、なかなかままならないものです。要するに演奏時間が長いので忙しいとなかなか聴けないんですよネ。ま、言い訳はさておき、今日はカール・ベーム指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団によるモーツァルト交響曲二曲です。第40番と第41番。どちらも有名な曲です。第40番は、本当に有名な曲です。恥ずかしながら、自分はこのメロディーがモーツァルト交響曲第40番であることを知りませんでした。50をすぎてから新鮮な出会いがあるって羨ましいと思って頂ければ嬉しいです。第41番は「ジュピター」と名付けられている名曲です。あ、ご存知でしたか。それはまた失礼しました。しかし、こちらの方はあまり聴いたことがないかもしれません。40番は運動会でもかかっていた気がしますが、41番はそうではなさそうです。いずれもモーツァルト後期の作品で、39番とあわせて「三大交響曲」と呼ばれているそうです。いずれ劣らぬ傑作として人気が高いということでしょう。40番の方はモーツァルトには珍しい短調交響曲ということで、とても文学的な聴き方がされているようです。短調イコール「悲劇的ペシミズム」という解釈で、晩年のモーツァルトの苦悩と悲哀を引き合いに出して鑑賞することが多いです。~続⤵️

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しかし、運動会でかかってましたよね。決して悲しいとは思えないんですが、それは自分のシリアスさが足りないということでしょうか。クラシックの批評では、高邁な精神を裏に読み込もうとする傾向があって、その流れで悲しみや怒り、喜びなどの感情の表出と作品を解釈することが多いように思えます。高尚な書き方がしてありますが、演歌や歌謡曲の感想と大差ない気がします。個人個人の受け止め方に差が大きいので、そういう批評は鬱陶しく思うことも多いですね。この40番は、モーツァルト晩年の作品だけに円熟した手法でとにかく美しいと感じます。中だるみすることもなく、性急な展開がとても見事だと思います。なお、この40番にはクラリネットあるなしの2バージョンがあります。このベーム盤はクラリネットなしだそうです。言われて初めて分かりましたが。41番の方は、ハ長調で短い主題が繰り返し現れる壮大な曲で、端正にして壮麗な明るい曲です。どんどん終盤に向かって盛り上がって行って、最後はなんだか凄いことになっています。煉瓦職人ベートーヴェンを思わせるところもありますネ。何だか寝っ転がって聴いていられない大曲です。カール・ベームはこの当時、特定のポストにはついておらず、フリー指揮者としてあちこちに出没していました。この録音はベルリン・フィルとの共演です。門外漢の自分には聴き比べする能力がないので、何とも言えませんが、非の打ちどころのない端正な演奏だと思います。やはりモーツァルトは天才なんですネ。よく分かりました。

Mozart* • Karl Böhm, Berliner Philharmoniker – Symphonien Nr. 40 G-Moll (In G Minor) Nr. 41 Jupiter