montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

ザ・ビートルズ 1967-1970 (2020―5)

f:id:montana_sf16:20210629141335j:image f:id:montana_sf16:20220302135205j:image💿️The Beatles 1967 - 1970 - YouTube

「赤」(←※掲載済)の次はもちろん「青」です。以前は買えなかった「青」をようやく買いました。もちろん ほぼ全ての曲が脳内再生可能です。しかし、それでもビートルズは新鮮さを失っていません。どうやら今の若い人にも有効だそうですから大したものです。ビートルズのベスト盤を制作しようとしていたレコード会社でしたが、当初は4枚にわたる大きなものは考えていませんでした。しかし、アメリカで4枚組ベスト盤「アルファ・オメガ」なる非合法アルバム計画が発表されると予約が殺到したことで様子が変わります。慌てた米国での正規配給元キャピトル・レコードは提訴して販売差し止めを勝ち取ります。赤盤と青盤はその副産物として誕生したという次第です。4枚でも十分に売れるとの確証が得られたのですから当然の流れです。ただし、2枚組を二組、👛財布に配慮したようです。両方買う人ももちろん多かったですが、微妙に赤と青では売れ方が異なります。日本では赤が1位、青が2位のワンツー・フィニッシュでしたが、英米では青の方が売行きが好調でした。ダイアモンド・アルバムのステータス獲得も青が先でした。その理由は、アルバム未収録だった「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」と「ペニー・レイン」が収録されていたことだとする説が有力です。まことに説得力のある説明です。ビートルズのキャリアの中でも極めて重要な出色の出来のシングル曲です。当時の感覚ですと、「赤」を持っている人よりも「青」の人の方が違いが分かる人という印象でした。それを自覚してのことでしょうか?、青の人は「まあ赤もいいんじゃない、初心者にはネ」なんて偉そうなことを言うヤツが多かったです。 ( ̄^ ̄)/フン!💢

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ま、それはさておき、青の一曲目が「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」で、赤の一曲目が「ラヴ・ミー・ドゥ」であることは両者のサウンドを象徴しています。赤が勢い重視だったのに対し、青の方はビートルズのスタジオ・マジックが中心です。青の時代は、「サージェント・ペパーズ・ロンリーハーツ・クラブ・バンド」から、「ホワイト・アルバム」、「アビー・ロード」、「レット・イット・ビー」を中心に編まれていますから、どの曲を選んでもスタジオでの魔術が現れてくるのは当然ではあります。ライブ向きの「バック・イン・ザ・USSR」はビーチ・ボーイズのパロディだったりしますし、「ゲット・バック」ですらジョン・レノンの髭の似合わないギター・ソロがあったりと、とことんひねりが加わっています。それでもポピュラリティーを全く失わないのが凄いところです。この頃のビートルズはそれぞれのアルバムが一つの作品単位なので、青盤のまとめ方はさぞかし大変だったことでしょう。外せない曲はあるにしても、どう選んでも「あの曲はどうした」と言われてしまうでしょうし、自分もいろいろと言いたいところでした。しかし、「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」で始まり、「ロング・アンド・ワインディング・ロード」で締める構成はやはり唯一無二です。ビートルズの新たな始まりと惜しまれつつの終焉が見事に表現されています。さすがはビートルズ、愛されています。

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※参考⇒ ザ・ビートルズ 1962-1966 (2020―5) - montana_sf16’s diary