montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

リターン・トゥ・フォーエヴァー 浪漫の騎士 (2020-3)

f:id:montana_sf16:20230612125924j:image💿️Return To Forever - Romantic Warrior - YouTube

リターン・トゥ・フォーエヴァーは記録的な大ヒットとなったチック・コリアの同名作品に端を発します。以降、コリアとリターン・トゥ・フォーエヴァーなどなどと名前が変遷し、この作品からコリア名がとれたリターン・トゥ・フォーエヴァーになりました。この時点のメンバーはチック・コリアを筆頭に、ベースのスタンリー・クラーク、ドラムのレニー・ホワイト、ギターのアル・ディメオラの四人です。それぞれがリーダー作品を発表する実力者ばかり、"もん" 個人的にも個々のソロ公演など何度か観に行ったりとか。ま、いわゆる超絶テク揃いのスーパーグループです。「浪漫の騎士」と題された本作品は、コリアの友人でもある詩人ネヴィル・ポッターの詩を題材としたコンセプト・アルバムだそうです。スコットランドイラストレーター、ウィルソン・マクリーンによる美しいジャケット絵がそれを物語っています。各楽曲のタイトルも「女魔術師」、「荘厳な舞踏」などいかにもそれらしい。彼らはポリドールからコロンビアに移籍しており、日本ではソニーから発売されたため、各楽曲に邦題がつけられていて、さらにムードを高めています。一説には、メンバーはイエスをよく聴いており、コリアはリック・ウェイクマンを意識したのだそうです。なるほど、そう言われてみればそんな感じもします。イエスファンなら納得。みたいな…。🤔

f:id:montana_sf16:20220210062309j:image  f:id:montana_sf16:20220210062345j:image f:id:montana_sf16:20230612131912j:image

ロックとジャズの違いはありますが、ここではない世界をテーマに独自のサウンド世界を描きだす共通項があります。録音場所は、エルトン・ジョンがその名をアルバムに冠したことで有名なコロラド州カリブー・ランチです。てゆーか、中世をテーマにしたフュージョン作品が都会ではなく、田舎で録音されたというのも面白いです。まったくイメージがそぐわない。この作品はリターン・トゥ・フォーエヴァーの最高傑作と言われることも多いです。それには異論があるとしても、本作品が最大のヒット作であることは議論の余地がありませんふ。アメリカでは50万枚を売り上げ、メイン・チャートでも35位の大ヒットです。まさにフュージョンの代表作です。昔のレコード屋さんを知っている人ならば分類としては、ちょうどこの当時ジャズとロックを融合したサウンドがクロスオーバーないしフュージョンと呼ばれて最先端でした。音楽ファンの間ならこのバンドだとアル・ディメオラがロック的なギタリストで、チック・コリアがジャズの有名人とちょうどいい塩梅でもありました。冒頭の「中世序曲」から、最後の「道化と暴君の決闘」まで四人がバリバリ弾きまくります。「メンバー4人がコンポーザーであり、パフォーマーであり、サポートとともにリードを取る、高度に完成されギリギリのところでバランスされた超絶テクニック・フュージョン・グループ」です。それほど中世の騎士譚に拘泥しているわけでもなさそうで、複雑な演奏が調和を生み出すサウンドは透き通っていて、スポーツを思わせる爽快さが現出しています。世間の憂さを忘れて、とにかく気持ちよく汗を流そうという時に聴くのが正しいです。~続⤵️

f:id:montana_sf16:20230612131858j:image f:id:montana_sf16:20220210062502j:image🎦Return To Forever - Medieval Overture 1976 - YouTube

ところで本作はサイエントロジー創始者ロン・ハバートに捧げられているそうです。ふ~ん?😒、なるほどネー。てか、当blog読者の皆様ならよくご存知、尊敬するザッパ先生が指弾し続けていた人物です。つまり、個人的にもその点先生と意見を同じくするので、チト敬遠してしまいます。ま、チック・コリアにもいろいろと事情があるのでしょうネ-🤔 と言うコトで…

Romantic Warrior / Return To Forever (1976 Columbia)