montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

マイルス・デイビス カインド・オブ・ブルー (2020-10)

f:id:montana_sf16:20230526151909j:image💿️Miles Davis / Kind Of Blue (full album)+ "So What" Music Video - YouTube

2020年9月に更新されたローリング・ストーン 誌の全時代を通したベスト500アルバムでは、 マイルス・デイヴィスの名作「カインド・オブ・ブルー」が31位にランクインしています。 これはジャズに冷淡なローリング・ストー ンが選んだナンバーワン・ジャズ・アルバムです。この作品はとにかくジャズ史上最高のセールス を記録しています。数百万枚を売り上げている そうで、ジャズのアルバムとしては別格の売れ 行きを示しています。ということはジャズ・ファンのみならず幅広い層にアピールしたということです。ただし、当初から爆発的にヒットしたというわけではなく、しばらくは「ポーギーとベス」のほうがマイルスのアルバムとしては売れていたそうです。つまり、じわじわと長い間売れ続けて今の地位があるということですから、このアルバムの破格の魅力がわかろうと言うものです。

f:id:montana_sf16:20220526070534j:image f:id:montana_sf16:20220526070453j:image f:id:montana_sf16:20220104022608j:image f:id:montana_sf16:20220526070556j:image🎦Miles Davis - So What (Official Video) - YouTube

本作品はマイルスの究極のセクステットがほぼ 空中分解していた時期に制作された名盤です。 この時期、ビル・エヴァンスは脱退、キャノン ボール・アダレイとジョン・コルトレーンはそ れぞれ自身がリーダーとなるバンドを率いて活 動していました。エヴァンスによれば「純粋な形で行われた即興演奏に近い」ということです。マイルスは「す ばらしいミュージシャンが揃ってさえいれば状況に応じて、そこにあるもの以上の、自分たちで出来ると思っている以上の演奏が生まれる」と本作について語っています。それでも「結果的に失敗だった」と言うところがまたマイルスらしいです。ゴスペルやブルー ス、アフリカン・リズムを取り入れ、さらにはエヴァンスによるクラシックの影響までをも消化した意欲作を目指していたのに、コンボの方向は少し反れていった。ということなんでしょうね。そんなマイルスの見解があろうとも、本作品が「全音楽ファン」にアピールすることは揺るぎない事実です。コルトレーンのサックスやエヴァンスのピアノも精彩を放ってますし、何よりもコンボ全体が有機体となって蠢くさまは最高です。なので、この演奏はジャズファンのみならずとも間違いなく「名盤中の名盤」でしょう。

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Kind Of Blue / Miles Davis (1959 Columbia)