montana_sf16’s diary

気まぐれではありますが「過去記事」を少しずつ掲載していきたいと思います。※アルバム紹介について。⇒ バンド名~アルバムタイトル~(掲載年月) ←この順番になっています。何かご覧になりたいもの等ございましたら受け付けますのでどうぞよろしくお願いいたします。🙇‍♂️

ハービー・ハンコック フューチャー・ショック(2013―11)

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f:id:montana_sf16:20230411141710j:image💿️Herbie Hancock future shock 1983 - YouTube

ハービー・ハンコックマイルス・デイヴィスのバンドにいたと聞いて驚いたという本末転倒な奴はどいつだ~い、アタイだよ~。思わず、にしおかすみこになってしまいました。エンタの神様を久しぶりに見たせいです。何と言ってもハービー・ハンコックはこの「フューチャー・ショック」の人だと思ってる人が多いのではないでしょうか。こんな人がジャズの帝王マイルス門下生だったとは驚きでしょう。そして、ジャズ・ファンの方には逆の驚きがあったんでしょうね。あのハービーがこんなことを...。このアルバムはヒップホップ黎明期に放たれた作品です。ニューヨークの怪人ビル・ラズウェルと組んで作り上げられたヒップホップ満載の作品からは、衝撃的なビデオ・クリップとともに「ロック・イット」の大ヒットが生まれました。グラミー賞までとってしまう活躍ぶり。当時のヒップホップの手法は、レコードのイントロやアウトロ、間奏などいわゆるブレイクの部分を延々と繰り返すブレイク・ビーツや、レコード盤を擦るスクラッチ、それにラップでした。まだまだ音は安っぽかったんですけども、衝撃的だったことは間違いありません。と当時のことに思いを馳せて、「ロック・イット」を久しぶりに聴いてみますと、強烈に懐かしいです。激しいビートにスクラッチ、ぶんぶんベースの性急なテンポの曲で、いろんな工夫がされているので、飽きさせません。こう並べるとそんなことなさそうですが、強烈に時代を感じます。

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f:id:montana_sf16:20240412074808j:image f:id:montana_sf16:20230411150052j:image🎦Herbie Hancock - Rockit (Official Video) - YouTube

🎦Herbie Hancock - Rockit (Live) - YouTube

実は当時、まさにこの再現コンサートとも言えるライヴを観に行きました。←(※よみうりランド オープンシアター East) クラブ・サウンドを方向づけたなんて言われますけど、クラブ系のサウンドに位置づける人は今はいないのではないでしょうか。大きな根っこになっているというよりも時代のあだ花的な位置づけなんですね。そんな不思議なところがとても面白いです。シンセサイザーやらドラム・マシーンやらヴォコーダーなどの当時最先端機材に加え、スクラッチサウンドがアクセントを付けるエレクトロ・ヒップホップ・ファンクなサウンドを、ハービーさんのしっかりしたキーボードさばきがビシッ!と締める。そ-いう作品なんですけど、クラブ系サウンドとはやはり一線を画しそていますし、今や主流となっているヒップホップともテイストが違います。そこはやはりマイルス門下生だったりするからでしょうか。それにビル・ラズウェルさんもやはり新世代ではないですから。そんなわけで歴史に残る問題作なんですけども、どこか時代のあだ花的なチープな感じがつきまとう面白い作品です。実際観に行った自分にとってみれば、懐かしさとともにとても愛おしい音が溢れてきて、感慨無量です。

Future Shock / Herbie Hancock (1983 Columbia)

🎦Herbie Hancock Rockit live in Japan 1984・ハービーハンコック ロックイットライブ・イン・ジャパン - YouTube